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2002 年度 実績報告書

検索・編集を目的としたインタレース映像のスケーラブル符号化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14750283
研究機関新潟大学

研究代表者

村松 正吾  新潟大学, 工学部, 助教授 (30295472)

キーワードインタレース映像 / 映像フレーム内符号化 / Motion-JPEG2000 / スケーラビリティ / 可変係数フィルタ / リフティング実装 / マルチレート信号処理 / 画像処理アーキテクチャ
研究概要

本課題は,検索・編集に適したインタレース映像情報の符号化において,その利用形態の違いによって生じる諸間題を統一の符号において解決することを目的とし,この問題を解決するために可逆デインタレース処理という独特な技術の適用を検討し,評価・改善を行っている.
1 今年度の研究概要
今年度は,可逆デインタレース処理の性能改善および効果的実装の検討を行った.性能改善については,画像の局所的性質に適応させた可変係数型処理および画像符号化国際標準JPEG2000と共に利用した場合におけるそのレート歪み制御ための周波数重み補正法の提案・評価を行った.効果的実装については,JPEG2000で採用されているウェーブレット変換のリフティング実装への組み込みについて提案・検討し,ハードウェア記述言語によるモデル化およびその評価を行った.
2 今年度の研究成果
これまでの研究の結果より,固定係数型の可逆デインタレース処理では,低ビットレート復号時にはちらつきの抑圧が可能であるものの,高ビットレート復号時には逆変換により復元される画像の画質が犠牲となることを確認していた.今年度は,ちらつきの抑圧性能を維持しつつ,復元画像の画質向上を達成できた.この点で,可変係数型および周波数重み補正法が有効であることを確認した.また,実装面においても現実的な規模で十分に実時間処理が可能となることをシミュレーション等により確認した.
3 今後の研究の展開
画質改善および効果的実装について更なる検討を続ける.可変係数型の場合,制御パラメータ情報の扱いに関しては工夫の余地がある。また,提案手法のFPGAなどの実機への実装,実時間処理による主観評価,パラメータなどの最適化に検討の余地がある.これらと共に本研究の具体化に焦点を置くことを考えている。

  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 村松 正吾: "Invertible Deinterlacing with Sampling Density Preservation : Theory and Design"IEEE Transactions on Signal Processing. (発表予定). (2003)

  • [文献書誌] 曽山 竜海: "Lifting Architecture of Invertible Deinterlacing"IEICE Transactions on Fundamentals. Vol.E86-A No.4(発表予定). (2003)

  • [文献書誌] 石田 拓磨: "Invertible Deinterlacing with Variable Coefficients and Its Lifting Implementation"IEEE Proc. of International Conference on Acoustics, Speech and Signal Processing 2003. (発表予定). (2003)

  • [文献書誌] 菊池 久和: "Reversible Conversion between Interlaced and Progressive Scan Formats and Its Efficient Implementation"Proc. of European Signal Processing Conference 2002. No.448. (2002)

  • [文献書誌] 石田 拓磨: "Lifting Implementation of Reversible Deinterlacer"Proc. of International Technical Conf. On Circuits/Systems, Computers and Communications. Vol.1. 90-93 (2002)

  • [文献書誌] 村松 正吾: "A Design Method of Invertible De -interlacer with Sampling Density Preservation"IEEE Proc. of International Conference on Acoustics, Speech and Signal Processing 2002. Vol.4. 3277-3280 (2002)

  • [文献書誌] 石田 拓磨: "Frequency Weight Adjustment of Motion JPEG2000 for Invertible Deinterlacer"電子情報通信学会 第16回回路とシステム(軽井沢)ワークショップ 論文集. (発表予定). (2003)

  • [文献書誌] 村松 正吾: "可変係数型可逆デインタレース処理の水平間引きによる係数パラメータの削減"電子情報通信学会 技術研究報告書. CAS(発表予定). (2003)

  • [文献書誌] 村松 正吾: "可変係数型可逆デインタレース処理のリファィング実現"電子情報通信学会 画像符号化シンポジウム 第17回シンポジウム資料. 97-98 (2002)

  • [文献書誌] 村松 正吾: "可変係数型可逆デインタレース処理の効果的実現法"電子情報通信学会 第17回ディジタル信号処理シンポジウム 講演論文集. No.D7-3. (2002)

  • [文献書誌] 村松 正吾: "可変係数型可逆デインタレース化処理"電子情報通信学会 技術研究報告書. CAS2002-33. 43-48 (2002)

  • [文献書誌] 曽山 竜海: "完全再構成デ・インタレース化処理のリフティング実装"電子情報通信学会 第15回回路とシステム(軽井沢)ワークショップ 論文集. 89-94 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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