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2004 年度 実績報告書

高密度ディジタル磁気記録のための2次元符号化と信号処理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14750326
研究機関新居浜工業高等専門学校

研究代表者

栗原 義武  新居浜工業高等専門学校, 電子制御工学科, 助教授 (80249862)

キーワードディジタル磁気記録 / 信号処理 / 2次元符号化 / トラック間干渉 / PR1等化 / 垂直磁気記録 / CITI符号
研究概要

ディジタル磁気記録における高密度化が進み、それまでの線記録密度の向上による同一トラック内の波形干渉の影響に加えて、面記録密度の向上に伴うトラック密度の向上によるトラック間干渉の影響も大きな問題となりつつある。本研究課題においては、隣接トラックを含めた2次元化への検討を行っており、特に初期の段階では、2トラック間でのトラック間干渉を考慮した符号についての検討を行った。また、本研究を進める中で、このような符号をトラック間干渉軽減符号(CITI符号)と名付けて研究を進めている。本研究課題の研究実績の概要は以下のとおりである。
ディジタル磁気記録における従来の記録方式としての長手磁気記録においては、磁化反転のたびにパルス状の再生波形の極性が逆になるため、この場合のCITI符号は、両トラック間で同時に極性が逆にならないような構成として検討が行われてきた。本研究課題においては、まず、従来のCITI符号を次世代の垂直磁気記録方式へ直接適用するこを検討した。垂直磁気記録の記録再生特性は、長手記録の場合と異なるため、再生後に微分器を挿入することにより長手記録の場合の特性に近づけて適用できることを示した。さらに、等化後に微分器の挿入を行わない場合には、従来のCITI符号を直接適用することは不可能であるため、再生波形レベルの極性ではなく、等化後の信号レベルを考慮した符号の構成を試みトラック間干渉に対して誤り率特性の劣化に対して効果があることを明らかにすることができた。
現段階では、最も単純に表現できる正係数のみの等化方式としてクラス1パーシャルレスポンス方式についての検討であるが、さらに複雑な方式に対しても有効であると考えられる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] Constructive inter-track interference (CITI) codes for perpendicular magnetic recording2005

    • 著者名/発表者名
      M.Z.Ahmed
    • 雑誌名

      Journal of Magnetism and Magnetic Materials 287

      ページ: 432-436

  • [雑誌論文] 垂直磁気記録へのCITI符号の適用2005

    • 著者名/発表者名
      栗原義武
    • 雑誌名

      新居浜高専紀要 41

      ページ: 51-58

  • [雑誌論文] CITI Code Based on PR1 Equalized Level for Perpendicular Recording2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Kurihara
    • 雑誌名

      Digests of International Magnetics Conference (Intermag 2005) EP-02(4月発表予定)

  • [雑誌論文] 垂直磁気記録におけるPR1等化用トラック間干渉軽減符号の一検討2004

    • 著者名/発表者名
      栗原義武
    • 雑誌名

      平成16年度電気関係学会四国支部連合大会講演論文集 13-18

      ページ: 208-208

  • [雑誌論文] Constructive Inter-Track Interference (CITI) Codes for Perpendicular Magnetic Recording2004

    • 著者名/発表者名
      M.Z.Ahmed
    • 雑誌名

      Digests of PMRC 2004 (7th Perpendicular Magnetic Recording Conference) 02pA-01

      ページ: 235-236

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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