今年度の目標は、申請書に記載どおり、情報公開を行うための、ソフトウェアの作成とデータの獲得であった。 1.ソフトウェアの製作 昨年度までに、C言語を用いて本システムで作成するウォークスルーシステムの基本となる部分の構築は、出来上がっていた。しかし、C言語の場合、インターネットで公開する目的には、適していないため、JAVA言語を用いて作成する必要がある。JAVA言語では、WindowsやMacOS、UNIXなどのシステムで、実行可能であるが、速度の面で問題が生じてくる。C言語で作成したもので用いていた画像データをそのまま使った場合、例えば、空間内を移動する際に、移動が非常にゆっくりとしたものとなり、空間全体を徘徊するのに非常に時間がかかってしまう。そのため、提示する画像のサイズを適正化する必要がある。また、提示する画像データのサイズも大きいものとなるため、圧縮する必要があり、本システムではJPEG形式により、画像圧縮を行った。ここで、速度の面から、画像サイズを縮小し、保存領域の関係から、圧縮を行ったのだが、提示画像の解像度との関係から、画像サイズは、640画素x480画素とし、JPEG形式では、70%の画質を保つ程度に圧縮を行った。 2.データの獲得 データの獲得は、和歌山大学内において行った。大学内のシステム工学部棟の1階フロアー、学部長室、事務室、研究室など、大学として特徴があり、学外の人が興味を持つと考えられる場所を選定した。これら全てのデータ要領は、約30MBであった。 3.発表 この研究を利用した成果を国内会議のITSシンポジウムで発表し、国際会議であるMFI2003において発表予定である。
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