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2004 年度 実績報告書

音響信号処理による疲弊紙幣自動判別システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14750337
研究機関奈良教育大学

研究代表者

寺西 大  奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (50237004)

キーワード音響信号処理 / パターン認識 / ニューラルネットワーク / LVQ / 組込みシステム
研究概要

本年度は、研究代表者が提案した、バンクマシンの音響信号情報を用いた実用的な疲弊札判別システムを構築することを目的に、
1.バンクマシン内部の紙幣音発生形態の調査
2.紙幣の振動による紙幣音発生メカニズムの解明
3.非定常信号処理による紙幣音の特徴抽出手法の開発
について、前年度までに実施した上記研究目的の1.から3.までの研究結果を総括するとともに、これらの実用化を目指して、本研究の最終目標である、
4.ワンチップマイクロプロセッサシステムを用いた、バンクマシンに組み込み可能なスタンドアロン疲弊紙幣判別システムの開発を行った。
このうち1.については、新たな紙幣音発生形態として、紙幣搬送時に起こるたわみを利用した引張音を用いた疲弊札判別法が有用であるとの知見を得て、その成果を国内学会にて発表した。
2.については、構築した計測システムにより、紙幣の振動の概略は得られたものの、その計測速度の限界から、音響信号発生につながる詳細な振動様態を得ることができなかった。このことから、紙幣の振動様態を計測するための画像計測の必要条件が明らかとなった。
3.については、ウェーブレット成分からなる音響特徴量の識別を高精度化する手法を新たに開発し、その成果を国際会議にて発表した。本研究の最終目標である4.の疲弊札判別システムについては、ハードウェア部分の実装と実働試験を完了した。また、ソフトウェア部分では、紙幣音響信号の計測部分は完成し、オフラインではあるが、特徴量の計算および疲弊札の判別が可能となった。現在、ソフトウェアの全ての部分をオンライン化すべく開発を継続中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 引張音を用いた紙幣疲弊識別2004

    • 著者名/発表者名
      松井崇倫, 寺西大, 大松繁, 小坂利寿
    • 雑誌名

      第48回システム制御情報学会研究発表講演会講演論文誌

      ページ: 13-14

  • [雑誌論文] Neuro-Classification of Bill Fatigue Levels Based on Acoustic Wavelet Power Patterns2004

    • 著者名/発表者名
      M.Teranishi, R.Ikemoto, S.Omatu, T.Kosaka
    • 雑誌名

      Proc.of 8th WSEAS International Conference on Circuits, Systems, Communications, and Computers (CSCC 2004)

      ページ: 487-408

  • [雑誌論文] 音響ウェーブレット成分を用いた疲弊紙幣のニューロ識別2004

    • 著者名/発表者名
      寺西大, 池本良, 大松繁, 小坂利寿
    • 雑誌名

      平成16年 電気学会 電子・情報・システム部門大会 講演論文集

      ページ: 843-848

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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