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2002 年度 実績報告書

サンプル値ファジィシステムのH∞制御問題

研究課題

研究課題/領域番号 14750366
研究機関静岡大学

研究代表者

片山 仁志  静岡大学, 工学部, 助教授 (20268296)

キーワードH∞制御 / ファジィ制御 / サンプル値システム
研究概要

非線形システムを線形サブシステムの重付き和の形で表現した、高木-菅野ファジィシステムに対する連続時間H∞制御問題の解は、各サブシステムに対するRiccati不等式の正定共通解を見つけることで得られている。実際の制御系は、実時間で駆動するシステム(制御対象)をコンピュータの使用により制御するのが一般的である。この点を考慮した制御問題が、サンプル値系の制御理論である。本研究の目的は、連続時間高木-菅野ファジィシステムのH∞制御問題をサンプル値系に拡張することである。この目的への現在までの研究実績は、以下の通りである。
(1)サンプル値系高木-菅野ファジィシステムのH∞制御間題を解くための準備として、離散時間高木-菅野ファジィシステムのH∞制御理論を構築した。
(2)連続時間及び離散時間高木-菅野ファジィシステムのH∞制御理論を組み合わせる形で、サンプル値ファジィシステムのH∞制御理論を構築した。
(3)構築した理論の有効性を確認するために使用する磁気浮上実験装置の物理パラメータの同定を行い、実験装置の非線形状態方程式と線形状態方程式を導出した(モデリング)。そして、導出した線形状態方程式に対し従来の線形理論を適用して制御器を設計して、シミュレーションと実験からモデリングの正確さを確認した。以上により、磁気浮上実験装置にサンプル値ファジィシステムのH∞制御理論を適用する準備を済ませた。
(4)サンプル値ファジィシステムを含むアファイン型非線形システムに対するサンプル値H∞制御理論を構築した。さらに、ヘリコプタ実験装置に構築した理論を適用し、安定化制御器を求め、シミュレーションと実験により理論の有効性を確認した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 片山仁志, 市川 朗: "H∞ control for discrete-time Takagi-Sugano fuzzy systems"International Journal of Systems Science. (掲載決定).

  • [文献書誌] 片山仁志, 市川 朗: "H∞ control for sampled-data fuzzy systems"Proceedings of 2003 American Control Conference, Denver, USA. (掲載決定).

  • [文献書誌] 名倉 剛, 片山仁志, 市川 朗: "H∞ control for affine nonlinear systems"第2回 制御部門大会予稿集. 287-290 (2002)

  • [文献書誌] 名倉 剛, 片山仁志, 市川 朗: "Design of a H∞ controllers for affine nonlinear uncertain systems"SICE Annual Conference 2002 in Osaka (SICE2002). 1857-1862 (2002)

  • [文献書誌] 小林 剛, 加藤有通, 片山仁志, 市川 朗: "Attitude control of helicopter model by nonlinear H∞ control"第31回制御理論シンポジウム予稿集. 45-48 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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