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2003 年度 実績報告書

耐風性に配慮した多機能型遮音壁の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14750404
研究機関岡山大学

研究代表者

比江島 慎二  岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (50284526)

キーワード遮音壁 / 遮音性能 / 耐風安定性 / フェアリングプレート / 騒音 / 遮音 / 補助プレート / 境界要素法
研究概要

先端改良型遮音壁の中には,耐風安定性の上で好ましくない周期渦の発生を促す恐れのある先端形状が多く見られるが,フェアリングプレート型遮音壁は高架橋への設置時において,高架橋の耐風安定性を向上させる効果がある.本研究では,フェアリングプレート型遮音壁の遮音性能について数値シミュレーションにより検討し,フェアリングプレート上面への吸音材の設置により高い遮音性能が得られることをすでに明らかにした.本年度は,フェアリングプレート型遮音壁による耐風安定性を損なうことなく遮音性能を向上させることを目的として,フェアリングプレートの上方に補助プレートを設置する手法について検討した.その結果,以下の知見が得られた.
(1)補助プレートの長さと位置の違いにより,遮音性能が大きく異なる.
(2)補助プレートとフェアリングプレートの間隔は遮音性能にあまり影響しない.
(3)補助プレート端部が音源からの直接音の回折点となる場合は,補助プレートとフェアリングプレートの間に音が入り込み,反対側の端部から受音点領域に音が放出されることによって遮音性能が低下する.
(4)フェアリングプレート端部が音源からの直接音の回折点となる場合は,フェアリングプレート上面での反射・散乱を抑制することで高い遮音効果が得られる.
(5)補助プレート全面に吸音材を設置することで高い遮音効果が得られる.
(6)補助プレート全面に吸音材を設置した場合,フェアリングプレート上面に吸音材を設置しても遮音性能はほとんど変化しない.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 井保大志, 平川陽介, 比江島慎二: "上端部にプレートを有する遮音壁の遮音メカニズム"平成15年度土木学会中国支部研究発表会発表概要集. Vol.55. 13-14 (2003)

  • [文献書誌] 比江島慎二, 平川陽介: "フェアリングプレート付き遮音壁の遮音性能の検討"土木学会年次学術講演会講演概要集. Vol.58. 277-273 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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