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2002 年度 実績報告書

角柱の流体力と周辺流れの三次元性に関する数値流体解析および水槽実験

研究課題

研究課題/領域番号 14750407
研究機関呉工業高等専門学校

研究代表者

河村 進一  呉工業高等専門学校, 環境都市工学科, 講師 (70315224)

キーワード流れの三次元性 / 数値流体解析 / 水槽実験 / 長方形断面 / 流体力 / 流れの可視化
研究概要

橋桁の空力弾性振動の抑制は構造力学的な対策と流体力学的な対策が考えられるが,流体力学の他の分野を見れば最近の競泳用水着のように表面の微細な形状変化によって,流体抵抗を低減している例などがあり,橋梁の空気力についても流体力学的に検討する余地があると考えられる。橋梁桁断面を簡略化した形状として扁平な角柱を対象として,その表面上に小突起を設けることによって,剥離流れの三次元的な挙動を作り出し,剥離流れの形成に変化を与え,非定常流体力を低減しようとするものである。
本研究では,ある吊橋の補剛桁から構造的に必要な部分だけを取り出したB/D=6.67の長方形断面柱を基本断面として,桁周辺の剥離流の三次元的挙動を汎用流体解析ソフトによる数値シミュレーション結果の可視化から検討した。橋梁の桁をモデル化した扁平な長方形断面柱を基本断面として,車両防護柵の縦柵を模擬した棒状の突起と,スパン方向全体と半分の区間に壁高欄を設置した場合の数値シミュレーションを行った。
シミュレーション結果の可視化から長方形断面柱周辺,特に桁上面の剥離流の三次元性に着目すると,棒状の突起を設けた場合は基本断面とほぼ同じ流れ場を形成するが,スパン方向の半分の区間に壁高欄を設置することによって,剥離流の三次元性が強くなることが確認できた。
また,水槽実験による流れの可視化を行い,数値シミュレーションと同様に,長方形断面柱に設置した棒状および壁状の小突起によって剥離流の三次元性が変化することを確認した。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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