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2002 年度 実績報告書

鉄筋コンクリート構造物の三次元非線形復元力特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14750472
研究機関東京工業大学

研究代表者

西村 康志郎  東京工業大学, 大学院・理工学研究科・(工学系), 助手 (00343161)

キーワードRC構造物 / 三軸非線形復元力モデル / 塑性論 / 地震応答解析 / 三方向加力実験
研究概要

1.鉄筋コンクリート(RC)構造物の多軸非線形復元力特性を塑性論との類似性を利用してモデル化する方法を提案した(日本建築学会構造系論文集、第566号に掲載予定。"11.研究発表"を参照。)。塑性論を用いたRC構造物のアナロジーモデルの研究は、これまでもなされており、今回提案した方法の特徴は、問題点であった除荷時の軸方向変形挙動の表現を解決し得る一手法を示したことと、変形をせん断変形と曲げ変形に分けて評価できるようにモデル化したことである。過去の研究より、二軸曲げ、あるいは、水平二方向加力問題については、アナロジーモデルを用いることで、RC構造物の挙動をある程度表現することができると言え、このことは静的実験により検証されている。三軸のアナロジーモデルも、これまでいくつか提案されているが、軸方向が加わることによる問題を依然として抱えており、また、静的実験による検証も希少である。
2.RC柱試験体を用いた三方向加力実験を行った。目的は、二方向同時加力されたときのRC柱の復元力特性を把握すること、実験データを基に提案した復元力モデルの有効性を検討することである。今回の実験では、負荷と除荷が明確になるように載荷経路を工夫した。現在、実験結果を検討中である。
3.提案した三軸非線形復元力モデルを用いて、RC構造物を対象とした一質点系の地震応答解析を行った。復元力モデルは、その耐力曲面を楕円面とした、原点指向型の三折線モデルであり、耐震壁のようにせん断変形が卓越する復元力特性を持つ部材を、主たる構成部材とする構造物を対象としている。解析により、上下方向地震動入力が水平方向応答に与える影響や、1995年の兵庫県南部地震での証言に"下から突き上げるような衝撃"とあるように、建物内にいる人や設備に影響を与えるような上下方向の応答について検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西村 康志郎, 瀧口 克己: "塑性論との類似性を利用したRC構造物の三軸非線形復元力モデル"日本建築学会構造系論文集. 566. 113-120 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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