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2002 年度 実績報告書

都市の歩行者分布調査法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14750500
研究機関明治大学

研究代表者

大河内 学  明治大学, 理工学部, 講師 (20302630)

キーワード歩行者分布 / 街路 / ビデオカメラ / 調査法
研究概要

本年度の研究では,都市内の繁華街における歩行者分布調査法の開発に力点をおき,以下の研究成果を得た.
(1)調査方法の考案と器具の作成
正確なデータを得るためには,街路上に多数のビデオカメラを設置して同時刻に定点観測を行うのが理想的であるが,調査の簡便化を図るために計測者が移動しながら観測する方法を考えた.計測者が歩きながら撮影しても良いが,より短時間に広範囲のデータを収集するために,自転車を利用したビデオの撮影を試みた.具体的には以下の撮影方法を採用した.
自転車後部に設置した支柱に8mmビデオカメラを搭載し,側方の歩行者を撮影しながら街路に沿って移動する.歩行者を洩れなく撮影するため,歩道の縁沿いに走行する.歩行者の重なりを避けるため,カメラは視線より高い位置に設置しておく.調査後,撮影したビデオの画像をもとに,全歩行者の歩道上の位置を割り出す必要がある.自転車が等速で走行していれば位置の特定は容易だが,実際には非等速で走行しているために位置の特定は難しい.そこで,撮影後にデータを補正する手がかりとするために,自転車のフレームと車輪のスポークに磁石を設置し,車輪の一回転ごとに電磁誘導による電流を発生させ,発光ダイオードを点灯させる.発光ダイオードはカメラのレンズに映る位置に設置する.
調査のために製作した機器は,ビデオカメラの支柱と信号と車輪を同期させるメカニズムの二点である.製作自体は極力簡易化し,このシステムを数点製作した.これにより調査の効率化とデータの信頼性の向上を図ることができた.
(2)調査
撮影機器を製作した後,試験的に調査を行った.対象地域は,東京の代表的な繁華街である渋谷,新宿,池袋の3地域である.実際にデーターを収集できたことは,今後の研究の展開に大きく役立つものと思われる.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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