(1)分析用データの加工と整備 本研究では、土地利用の状況を把握するために衛星データのLandsatデータを利用する。Landsatデータに関しては5ヵ年わたる時点でのデータを収集し、土地被覆分類図およびNDVIの作成を行った。 また、都市構造を示す国勢調査、数値地図2500(空間データ基盤)、数値地図25000(空間データ基盤)、数値地図50mメッシュ等のGISデータをGIS上で展開し、分析のためのデータ整備を行った。都市空間情報としての数値地図の加工と整備、人口データの整備、地形条件(標高・傾斜度)のためのデータ加工を終了した。 自然環境の指標として環境省の自然環境GISデータ、自然環境保全基礎調査も同様にGIS上で展開する。また、データとして整備されていないものに関しては、地図等の資料を収集し、GIS上でデータ構築を行う。特に大分市における自然環境情報GISデータの切り出しと結合処理を行った。 さらに、大分市より入手した用途地域図をデジタルデータ化し、GIS上で利用可能な形態へと整備を行った。 また、緑の基本計画図より、緑地等の保全方針を示す系統図等をGIS上でポリゴンデータ化し、これも同様に他のデータとオーバーレイできるように整備・加工処理を行った。 以上のとおり、各種データの整備を予定通りに終了した。 (2)都市構造の変化の把握 ここでは、自然環境の変化の態様を明らかにする前に、都市構造の変化とその態様をまず明らかにした。特に、整備した緑の基本計画のデータをもとに、過去どのように市街化や緑地環境が変化してきたかを時系列で明らかにした。また、用途地域指定との関連も同様に分析することで、その態様を明らかにしている。 以上のとおり、本年度の計画を予定通り終了した。
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