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2002 年度 実績報告書

木造密集市街地における環境整備と連動した居住システムの確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14750520
研究機関東京理科大学

研究代表者

真野 洋介  東京理科大学, 理工学部・建築学科, 助手 (70329134)

キーワード木造密集市街地 / まちづくり / 住環境 / 震災復興 / 住宅ストック / データベース
研究概要

本年度は、本研究の2つの柱の一つである、神戸市の木造密集市街地における震災復興プロセスと居住実態の関係の検証を主な研究課題とし、震災により一度に大量の木造密集市街地が消滅し、市街地整備も進んだ神戸市において、地区ごとで用いられた事業手法と、供給された公的な住宅ストックの地域に対する役割の関係を考察した。その結果、各地域でどのような居住の流れが生まれたかを、居住者へのヒアリングやアンケート調査、住宅供給主体、専門家へのヒアリングにより分析した。また、これらの居住の流れとまちづくりのプロセスとの関係を分析した。これらの分析により、震災後数年間の住環境整備により、どのような居住の循環が起きたのかが明らかになった。
また、本研究のもう一つの柱である、東京周辺の木造密集市街地における市街地整備プロセスと居住実態の関係の検証については、密集住宅市街地整備促進事業を実施または準備中の地区を対象として、地区ごとの基盤整備と公的住宅、各種施設の整備実績を把握するとともに、まちづくりのプロセスとの関係を分析した。そのうち、対象地区の一つである墨田区一寺言問地区をモデル地区として、民間マンションや新規戸建て住宅を対象に、地域内でどのような居住の循環が起きているか、アンケート調査を行った。一方、住環境整備事業により建設された住宅の公共住宅としての借り上げや居住者への家賃補助など、地域の住宅ストックとして活用するための仕組みを抽出し、福祉施設との合築など特定の機能を強化する手法についての予備調査を行った。
これらの調査を踏まえて、木造密集市街地での情報共有と事前復興ビジョンの共有を支援していくためのデータベースを来年度試作し、地域づくりの現場での活用実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 真野洋介: "都市計画事業としての代官山アパート建て替え"都市住宅学. 第38号. 85-86 (2002)

  • [文献書誌] 有竹久留美, 真野洋介, 佐藤滋: "東京都区部での住宅地区改良事業による住環境整備手法の展開と経年変化による事業地区への影響に関する研究"日本都市計画学会学術研究論文集. 第37回. 571-576 (2002)

  • [文献書誌] 森川禎二郎, 真野洋介他4名: "東京の木造密集市街地のまちづくりの課題の整理から見る今後の展望"日本建築学会学術講演梗概集. 2002年 F-1分冊. 807-807 (2002)

  • [文献書誌] 武田友佑, 真野洋介他4名: "東京の木造密集市街地における小規模事業の連鎖的整備"日本建築学会学術講演梗概集. 2002年 F-1分冊. 809-810 (2002)

  • [文献書誌] 佐々木雅也, 真野洋介他5名: "東京の木造密集市街地における共同建て替えを軸とした街区更新"日本建築学会学術講演梗概集. 2002年 F-1分冊. 811-812 (2002)

  • [文献書誌] 中伏香織, 真野洋介, 佐藤滋: "事業と地域運営の一体化を目指した地域マネジメントの研究"日本建築学会学術講演梗概集. 2002年 F-1分冊. 813-814 (2002)

  • [文献書誌] 日本住宅会議編: "マンション居住 住宅白書 2002-2003"ドメス出版. (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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