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2002 年度 実績報告書

インドネシア・ジョグジャカルタのチョデ・カンポンの居住環境と改善手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14750525
研究機関立命館大学

研究代表者

平尾 和洋  立命館大学, 理工学部, 助教授 (00252479)

キーワードカンポン / ロモ・マゴン / 住居類型 / インドネシア / 住居改善 / ボランティア / 住民参加
研究概要

2002年度研究実績については、現地調査を実施し、チョデ・カンポン、RMKについて80年代以降の改善経過、中心的建築家グループの活動内容、現在の住民属性・行動観察・近隣関係・住宅改善意識調査等を通して、ジャグジャカルタ市のカンポンの一側面を明らかにした。現時点で得られた結論は以下の通りである。
1)70年代までスクォッターエリアであったチョデ・カンポンはRMの抵抗運動、学生らをも含めたRMGによるボランティア改善運動を契機として、洪水域の官民共同堤防建設運動へと発展し、住民の居住権認知の方向に繋がってきた。
2)RMKは現在でもセントラル・ジャワ出身者を中心に構成された高密度・狭小居住・低学歴地区であるが、RM活動後の若年層には就労・所得面で改善傾向が現れている。
3)コミュニティー活動は住民間・世代間の議論の場として維持されており、共同体意識・付合い度も高く、RT長がその中核を担っている。一方、ゴミ収集システムの確立とトイレ・調理スペース整備が必要な状況にある。
4)RMG設計建物はスラバヤ・ウジュン・レベルの狭小さとインフラ未整備状況が明らかである。住居類型では1室型を中心に3室以上の住居まで平均的に存在し、KやLの増築が前面に行なわれる傾向が見られる。
5)住居改善履歴と意向では、修繕と増築が同等に行なわれており、自主的な改善意識も高くなりつつある。一方今後の改善ではテンボッ壁が主体となることが予想される。
6)居住環境に対する満足度の高さと定住化は、住民の自主的な住宅改善意識と一定の関係がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 長谷川豪, 瀬戸口健, 平尾和洋: "インドネシア・ジョグジャカルタ市におけるRomo Mangun Kampungの住民属性と行動属性に関する研究"日本建築学会近畿支部研究報告集計画系. 101-104 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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