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2003 年度 実績報告書

イネ籾殻に含有されるイネ生育促進物質受容体の単離

研究課題

研究課題/領域番号 14760073
研究機関秋田県立大学

研究代表者

花井 秀俊  秋田県立大学, 生物資源科学部, 助手 (60336443)

キーワードイネ / 籾殻 / 種子根 / 初期成育
研究概要

申請者は、イネの初期生育において籾殻に存在する生育促進因子が重要な役割を果たしていることを見出した。昨年度までの研究で、本因子の化学的性質として比較的低分子の水溶性化合物であることを明らかにした。さらに、本因子は分子内に塩基性宮能基を有する可能性が示唆された。
以上の結果を基に、本年度は本因子の大量精製を行った。籾殻を粉砕した後、メタノールに浸漬した。浸漬処理した籾殻をろ過し、その10kg分を精製水に浸漬した。得られた水抽出液を陽イオン交換樹脂であるDowex 50w x4カラムに通液し、活性因子を吸着させた。その後0.2Nアンモニア水により吸着画分の溶出を行った。生物検定により数画分に生育促進活性を確認した。これらの活性画分をそれぞれDowex 50w x4カラムによりさらに精製を行った。活性画分を濃縮・凍結乾燥後、逆相担体であるWakogel 100C18カラムにてそれぞれ精製を行った。生物検定の結果0%,50%MeOH画分に生育促進活性を確認した。これらの活性画分を濃縮・凍結乾燥後、それぞれ逆相担体であるDevelosil RPAQUEOUS-AR-5 HPLCによって精製した。水・アセトニトリル系を用いたリニアグラジェント溶出により分取を行い、生物検定を行った。その結果、生育促進活性はいくつかの画分に分離して確認された。このことから、本因子は複数の化合物からなることが示唆された。10kgの籾殻よりそれぞれ1mg程度の活性画分が得られたが、いずれもまだ混合物であるためさらに精製を進める必要がある。
本年度の研究により、本因子の単離法をほぼ確立出来たと考えられる。今後さらに10kg単位の大量精製を進め、構造決定に必要な活性物質を得る予定である。さらに構造決定を達成した後には本因子の特異的受容体の探索を行う予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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