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2004 年度 実績報告書

酸化ステロールの脂質代謝攪乱作用の分子機構解名及び食事による攪乱防止に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14760076
研究機関弘前大学

研究代表者

長田 恭一  弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (30271795)

キーワードコレステロール / コレステロール酸化物 / ラット / 脂質代謝 / 代謝変動 / 食品成分 / mRNA / 食事コンビネーション
研究概要

コレステロール酸化物を含む純化飼料を8週齢のSD系雄ラットに与え、10日間飼育した結果、肝臓のHMG-CoA reductase活性ならびにcholesterol 7α-hydroxylaseのmRNA発現レベルは低下し、とくに、後者の発現は大きく低下し、それを反映して糞中に排泄される胆汁酸レベルも大きく低下した。一方、脂肪酸代謝に関しては、肝臓のdelta5 desaturaseおよびdelta5 desaturaseのmRNA発現レベルはコレステロール摂取群と無コレステロール食摂取群よりも有意に高くなった。これを反映し、両酵素活性は高くなり、脂肪酸組成変動にもその影響が観察された。また、核内受容体レベルの変化も観察され、コレステロール酸化物摂取による成長阻害あるいは中性脂肪レベルの大きな低下の原因を突き止めることができた。
上記のような作用に対して、果実由来プロシアニジン、大豆イソフラボン、水溶性食物繊維、茶カテキン、植物性蛋白質の摂取によって、部分的に改善されること、あるいは、数種の食品成分のコンビネーションによって大きく脂質代謝攪乱が改善されることを見いだした。
以上のように、加工食品全盛に時代にあって、多食されている可能性が高いコレステロール酸化物による脂質代謝攪乱作用の機序とその防止策としての食事コンビネーションを提示する基礎データを得ることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] コレステロール酸化物摂取による脂質代謝攪乱の機序2005

    • 著者名/発表者名
      長田恭一ら
    • 雑誌名

      脂質生化学研究 47(印刷中)

  • [雑誌論文] Regulative actions of dietary soy isoflavone on biological antioxidative system and lipid metabolism in rats2004

    • 著者名/発表者名
      Kawakami, Y., Osada, K., et al.
    • 雑誌名

      J.Agric.Food Chem. 52

      ページ: 1764-1768

  • [雑誌論文] Biological activities of polyphenol compounds from unripe apple2004

    • 著者名/発表者名
      Osada, K. et al.
    • 雑誌名

      Transaction of MRS-J. 29

      ページ: 2451-2454

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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