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2002 年度 実績報告書

緑茶成分テアニンとその誘導体による抗てんかん作用に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 14760092
研究機関愛媛県立医療技術短期大学

研究代表者

岡村 法宜  愛媛県立医療技術短期大学, 臨床検査学科, 助手 (40290613)

キーワードテアニン / 緑茶 / パッチクランプ / 海馬 / ラット
研究概要

被験物質として,緑茶旨味成分であるテアニンとその誘導体であるL-グルタミン酸-γ-メチルアミド,L-グルタミン酸-γ-メチルエステル,L-グルタミン酸-γ-エチルエステルを使用した。これらの物質により前処理した幼若ラット海馬スライスを用いて,スライスパッチクランプ法によって,微量のグルタミン酸添加時のCA1領域の錐体細胞のホールセル記録を行った。添加するグルタミン酸濃度を上昇させていき誘発される電流を記録したところ,この興奮性電流を誘発させるグルタミン酸濃度は,どの被験物質で前処理レた海馬組織も同程度でほとんど差は認められなかった。しかし,その持続時間についてテアニン,L-グルタミン酸-γ-メチルアミド前処理海馬組織は,L-グルタミン酸-γ-メチルエステル,L-グルタミン酸-γ-エチルエステル前処理海馬組織より短かい傾向を示した。さらに,テアニン前処理海馬組織では,L-グルタミン酸-γ-メチルアミド前処理海馬組織より,興奮性電流の持続時間は短い傾向があった。これらの結果より,テアニン,L-グルタミン酸-γ-メチルアミドには,興奮性アミノ酸受容体自体への薬理作用は少なく,そのトランスポーターに作用することによって,シナプス間隙よりグルタミン酸を除去する過程に関与している可能性が示唆された。そして,その作用はL-グルタミン酸-γ-メチルアミドより,テアニンで強いのかもしれない。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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