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2003 年度 実績報告書

内生菌-普遍的に存在する健全樹木の寄生菌-は落葉分解群集に影響するのか?

研究課題

研究課題/領域番号 14760104
研究機関鹿児島大学

研究代表者

畑 邦彦  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (00325771)

キーワード内生菌 / 枯死組織内部菌相 / 落葉分解 / リターバッグ法 / 表面殺菌法 / Lophodermium / Aureobasidium / Colletotrichum
研究概要

1.枯死直後の植物組織における内部菌相と健全組織の内生菌相の関係の解明
アカマツ当年生実生を材料に用い、健全実生の内生菌相と枯死直後の組織内部菌相の比較調査を行った。その結果、枯死後には健全実生でも内生している菌、特にColletotrichium gloeosporioidesの分離頻度が上昇した。一方、健全実生ではほとんど分離されなかったAureobasidium sp.が枯死後には顕著に分離されるようになり、枯死後本菌が組織内部に侵入することが示された。
2.リターバッグ法による落葉分解菌群集と内生菌の関係についての調査
鹿児島大学桜島溶岩実験林のクロマツ当年生及び一年生針葉、鹿児島大学高隈演習林のアカマツ当年生針葉を材料に、それぞれ針葉断片を無処理区、滅菌区、Lophopdermium感染区に分けて処理し、リターバッグに入れて桜島及び高隈に設置した。設置後一ヶ月後までに無処理区、滅菌区ではAureobasidium sp.が高頻度で出現し、枯死実生の結果と同様本菌が急速に組織内部に侵入することを示した。Lophoderimium感染区では、一ヵ月後の時点まではLophodermiumが比較的高頻度で分離されたが、三ヵ月後にはLophodermium面はかなり分離頻度が減少していた。一方、Aureobasidiumの分離頻度は低く、少なくとも設置初期においてはLophodermiumがAureobasidiumの侵入を妨げていたことを示した。
現在引き続き定期的な内部菌相のモニタリングを行っている。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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