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2003 年度 実績報告書

オゴノリに含まれるプロスタグランジンを用いたクルマエビの卵巣成熟促進効果

研究課題

研究課題/領域番号 14760123
研究機関福井県立大学

研究代表者

田原 大輔  福井県立大学, 生物資源学部, 助手 (20295538)

キーワードクルマエビ / オゴノリ / プロスタグランジン / 卵巣成熟 / ビテロジェニン / LG / MS / MS
研究概要

1)卵黄形成に伴う体液ビテロジェニン(VTG)濃度の変動
体液のVTGを雌エビの成熟度の指標として利用するには、卵巣発達に伴うそれらの変動を十分に理解しておく必要がある。卵巣の発達に伴う体液VTG濃度を前年度確立したELISA法で測定した。卵巣の成熟度は、卵巣の卵嚢内に占める卵黄蓄積卵細胞の割合を算出することで、卵黄形成期I-III期に分類することができた。体液VTG濃度は、前卵黄形成期では殆どの個体で検出限界であったが、卵黄形成I-III期では、いずれのステージにおいても平均3mg/mlであった。これより、卵黄形成に伴い体液VTG濃度は増加するが、卵黄形成期の間では体液VTG濃度に大きな変動は見られないことが明らかとなった。
2)液体クロマトグラフィー・タンデム質量分析計(LC/MS/MS)によるプロスタグランジン(PG)測定系の確立
PG類の高感度測定が可能なLC/MS/MSを用いたPG測定法の確立を試みた結果、固相カートリッジによる前処理のみで、従来の測定法と同程度の測定感度をもつ測定系が確立できた。更に、PGF2αおよびPGR2に加えて、卵成熟に関与する可能性が高いPGD2の測定も可能となった。クルマエビの卵巣発達に伴う体液PG類を測定した結果、体液PGが卵黄形成および排卵・産卵の最終成熟に関与することが示唆された。これより、LC/MS/MSを用いたPG測定法が確立できたことで、RIを使用せず、より安全に測定できるようになり、さらには短時間で多数のサシプルの測定が可能となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] D.Tahara: "Maturation-related variations in prostaglandin and fatty acid contents of ovary in the kuruma prawn, Marsupenaesu japonicas."Comparative Biochemical and Physiology A. (in press). (2004)

  • [文献書誌] D.Tahara: "Enzyme linked-immunosorbent assay (ELISA) of hemolymph vitellogenin in the kuruma prawn, Marsupenaeus japonicus."Proceedings of the 8th International Symposium on the Efficient Application and Preservation of Marine Biological Resources. 86-92 (2003)

  • [文献書誌] D.Tahara: "Hemolymph vitellogenin levels in broodstock of the kuruma prawn, Marsupenaeus japonicus."Proceedings of the 28th Japan Society for Comparative Endocrinology. 52 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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