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2002 年度 実績報告書

高速その場反転プラウの試作研究

研究課題

研究課題/領域番号 14760163
研究機関神戸大学

研究代表者

庄司 浩一  神戸大学, 農学部, 助手 (10263394)

キーワード発土板 / 円板コールタ / 走行速度 / 投てき / れき土 / 設計 / 模型 / 実機
研究概要

本年はまず既に完成していた圃場用の実機があったので,研究実施計画の内容を実施する前に、これを農場にて供試することから開始した。土槽実験用の研究実施計画に準じた測定を行う予定であったが、実際に走らせてみると詰まりを生じることはないものの,耕深を極端に小さく設定した場合を除き,全く反転が行われずにそのままれき土が上昇するだけであることが判明した。対処的に押さえロールなどを取り付けてみたが,かえって構造を複雑にしただけで扱いが困難となった。
そこで予定の実験計画に立ち返り,模型を用いた土槽実験にて,その場反転ができる土壌条件と作業条件を絞り込むことから着手しなおした。また土槽も2.3m/sまでの速度が出せるように安全装置の改良を行った。設計パラメータの範囲や各部品の配置などを変えながら実験を繰り返した結果,次の結果を得た。
○れき土の反転の途中で投てきを行う形式を取ることにより,従来のその場反転プラウに必要とされた副発土板は速度範囲の条件付で省略することができる。これにより普通のプラウと同等程度の犂体長を実現することができ,実用性が高い実機を設計できる見通しが立った。
○主発土板の向いに配置する斜め円板コールタの役割は極めて重要で,自由回転により縦切削抵抗を軽減する働きよりも,自身の回転を用いることで上昇しつつあるれき土に変形および回転作用を与えて設計どおりの軌跡を通らせる働きを重視し,設計パラメータに取り込む必要がある。
○土壌条件については連続的なれき土ができる条件でその場反転が十分可能のみならず、従来その場反転で詰まりを生じやすいといわれた断続的な土塊ができる条件でも問題なく実現可能であった。ただし種々の土塊の形すべてに対応できるかは現在実験中である。
なお本年度研究実施計画にあった各種作業状態の評価については現在実験を進行中で次年度始めには完了し,再び圃場実験に移る予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] SHOJI, K.: "Field Performance of "Spot Plough""Proceedings of 16^<th> Conference of the International Soil Tillage Research Organization. (CD-ROM)(未定). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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