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2002 年度 実績報告書

ヒト腎臓における新規プラゾシン結合タンパク質の精製および同定

研究課題

研究課題/領域番号 14770033
研究機関福井医科大学

研究代表者

田中 高志  福井医科大学, 医学部, 助手 (40313746)

キーワード腎臓 / プラゾシン / α1アドレナリン受容体 / 結合タンパク質
研究概要

Prazosinはα1アドレナリン受容体の選択的拮抗薬として用いられている。[^3H]-prazosinはα1アドレナリン受容体の検出に最もよく用いられる標識化合物の一種である。我々はこれまで[^3H]-prazosinを用いてヒトの各組織を用いてα1アドレナリン受容体の分布・機能などについて研究してきた。その過程においてヒトの腎臓にα1アドレナリン受容体とは異なる性質を持つプラゾシン高親和性タンパク質が存在することを発見した。ヒトの腎臓より調整した膜画分と^<125>I-プラゾシンを用いたphotoaffinity labeling実験によりこのタンパク質は分子量が約100kDaであった。同様にしてα1アドレナリン受容体の各サブタイプの分子量を決定したところα1aは約65kDa、α1bおよびα1dは約80kDaであり、分子量の大きさから見ても、我々が見つけたタンパク質が既知のα1アドレナリン受容体とは異なるタンパク質であることを示している。この新規プラゾシン結合タンパク質の精製を試みた。ヒト腎臓10gを100ml 50mM Tris-HCl buffer(pH7.4)中でホモジナイズし、200000xgで2時間遠心分離して得られた上清を用いて硫安沈殿を行った後、ゲルろ過、イオン交換樹脂などのカラムを用いて精製した。最終精製には特異的リガンドをカラム担体に結合させたアフィニティーカラムクロマトグラフィーにて精製した。その結果、このタンパク質はSDS-PAGE上で約100kDaのバンドとして精製された。現在、このタンパク質の解析を行っている。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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