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2002 年度 実績報告書

プロスタノイド受容体とアポ蛋白E欠損マウスの掛け合わせによる動脈硬化発症機構

研究課題

研究課題/領域番号 14770048
研究機関京都大学

研究代表者

小林 拓也  京都大学, 医学研究科, 助手 (20311730)

キーワードプロスタノイド / アポ蛋白E / ノックアウトマウス / 動脈硬化
研究概要

プロスタノイドは、生体内において非常に多彩な作用を示すが、その作用は標的細胞表面にある特異受容体を介して発揮される。すなわちPGD, PGE, PGF, PGI, TXAに対してDP, EP, FP, IP, TPの各受容体であり、EPには4種類のサブタイプ(EP1-EP4)が存在する。我々の研究室では、これらの薬理学的に同定された8種類のプロスタノイド受容体のcDNAを全てクローニングし、8種類のプロスタノイド受容体欠損マウスを作製した。IP^<-/->マウスとapoE^<-/->マウス、TP^<-/->マウスとapoE^<-/->マウスの掛け合わせを行った。IP受容体とapoEは共に7番染色体に存在する。一方、TP受容体は10番染色体に存在する。従って、TP^<-/->/apoE^<-/->マウスが最初に誕生した。次に、普通食で20週間飼育したこれらのマウスを用いて、Oil Red染色により大動脈および大動脈弁における脂肪の沈着を測定した。その結果、TP受容体を欠損するマウスはTP受容体を欠損しないマウスに比べ脂肪の沈着が有意に低いことが明らかとなった。また、IP^<-/->/apoE^<-/->マウスを作製することにも成功した。Oil Red染色による大動脈および大動脈弁における脂肪の沈着を測定した結果、IP受容体を欠損するマウスはIP受容体を欠損しないマウスに比べ脂肪の沈着が有意に高いことが明らかとなった。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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