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2002 年度 実績報告書

リボザイム導入トランスジェニックマウスによるサイトメガロウイルス感染抑制の試み

研究課題

研究課題/領域番号 14770093
研究機関浜松医科大学

研究代表者

土田 孝  浜松医科大学, 医学部, 助手 (30317755)

キーワードリボザイム / マウスサイトメガロウイルス / 前初期(IE)遺伝子 / 増殖抑制 / 潜伏感染 / 分化誘導
研究概要

マウスサイトメガロウイルス(MCMV)前初期(IE)遺伝子を標的としたリボザイムの作成:マウスCMV(MCMV)のIE遺伝子のうちIE1とIE3に共通なmRNAに対するハンマーヘッド型リボザイムを数種類設計し、in vitro cleavageにて切断活性を確認した。
MCMV IE mRNAを標的としたリボザイムの培養細胞への導入と発現:in vitro cleavageの結果より、切断活性の高いリボザイムをtRNAプロモーターとpuromycin耐性遺伝子もつplasmidベクターに挿入した。このリボザイム発現ベクターをNIH3T3細胞にトランスフェクションし、puro-mycin耐性クローンを作製し、リボザイム発現クローンをRT-PCRで確認した。
リボザイム発現細胞におけるMCMV IE遺伝子産物の発現抑制と感染抑制の確認:リボザイム高発現細胞および対照NIH3T3にMCMVを感染させた。MCMV IE遺伝子産物の発現をIE1特異抗体(N2)を用いたフローサイトメトリーで経時的な解析を施行したところ、リボザイム高発現細胞では対照MIH3T3と比較して10倍程度のIE発現抑制効果を確認した。また、培養上清および細胞ホモジネートでマウス胎児線維芽細胞を用いたプラークアッセイによるウイルス増殖抑制効果を現在検討中である。
MCMV潜伏感染モデルにおけるウイルス増殖抑制の試み:F9細胞(teratocarcinoma cell line)にリボザイム発現ベクターを導入しリボザイム発現クローンを作成した。GFP発現MCMV感染後72時間のリボザイム発現クローンと対照F9をレチノイン酸により分化誘導したところ2週間後のGFP発現に著明な差がみられた。現在その増殖抑制効果をプラークアッセイとN2を用いたフローサイトメトリーにより検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tokunaga T, Abe Y, Tsuchida T, et al.: "Ribozyme mediated cleavage of cell-associated isoform of vascular endothelial growth factor inhibits liver metastasis of a pancreatic cancer cell line"International Journal of Oncology. Nov;21(5). 1027-1032 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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