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2002 年度 実績報告書

成人T細胞白血病の発症に関わる細胞遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 14770128
研究機関新潟大学

研究代表者

樋口 雅也  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50334678)

キーワードHTLV-1 / 成人T細胞白血病 / ATL / NF-κB
研究概要

1、成人T細胞白血病(ATL)細胞株よりmRNAを抽出し、これをもとにレトロウイルスベクターに組み込んだcDNAライブラリーを作製した。このライブラリーをパッケージング細胞に導入しレトロウイルスcDNAライブラリーを回収した。
2、ATLの発症に関わると考えられる癌遺伝子を得るため、上記ライブラリーをNIH3T3細胞に感染させフォーカス形成を示す細胞のクローンを複数得た。これらの細胞のゲノムDNAよりPCRによってcDNAを回収し、シークエンスを行ったところすべてN末端が欠失したRaf-1またはB-rafであった。これらの分子のATL発症における関与は今後解析予定である。
3、ATLの発症に関わると考えられるNF-κB活性化因子を同定するため、NF-κB活性化によりブラストシジン耐性遺伝子およびGFPの発現が誘導されるRat-1細胞を作製、上記ライブラリーを感染させた。ブラストシジン耐性かつGFP陽性Rat-1細胞のゲノムDNAよりPCRによってcDNAを回収し、シークエンスを行った。既知のNF-κB活性化因子を含む5種類のNF-κB活性化因子のcDNAが得られた。全長のシークエンスを行い変異に有無の確認を行うとともに、これらの分子が実際にATL細胞におけるNF-κB活性化に関与しているのかどうか、現在解析中である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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