研究概要 |
平成15年度は,効果評価のための介入研究の準備を行った.(1)糖尿病予防のためのコンテンツ作成を継続して行った.特に,予防のための指導内容の大きな柱になると考えられる(1)食事,(2)運動,(3)減量,(4)飲酒の四領域のうち,これまで教材がほとんど無かった(4)飲酒についての教材の開発を優先して行った.飲酒指導は,4週間のプログラムとし,自身の飲酒する理由について改めて考えさせたりしながら,簡単な飲酒記録をつけさせるものとした.(2)webページを活用した(4)飲酒指導の試作を行った.4週間のやりとりをweb経由で効果的に支援するためのコンテンツを試作した.対象者は指定されたアドレス(岡山大学に設置されたサーバー)に自身のPCからアクセスすることで,いつでも,どこでも飲酒指導を受けることができるようにした.webページ上で必要な知識について学習を進めるとともに,記録を研究者に送信したり,分からない点についてはメールで質問できたりするように構成した.また,webページを作成するために必要なHTML等の技術についても継続して学習した.(3)協力医療機関の選定を継続して行った.医療機関の協力を得ることが困難な場合には,職域での対象者募集を行うことも考慮し,事業場産業医・保健師・人事労務担当者などに協力を要請するためのプログラム紹介を行った.(4)健康サポーターの募集を継続して行った.同時にweb上で,画面上の指示にしたがって操作を行うことで,専門家でなくても容易にサポートを行うことができるwebページの試作を行った.(5)昨年度の試行の結果に基づき,複雑な技術を要するwebページの開発はやめ,デザインなどの装飾は必要最小限として,対象者とサポーターの双方向性の支援に重点をおいて,システムの改良を行った.以上から,平成16年度以降の効果評価のための介入の準備が整った.
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