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2002 年度 実績報告書

ラミンA/C遺伝子変異による拡張型心筋症発症機序の検討

研究課題

研究課題/領域番号 14770340
研究機関久留米大学

研究代表者

岡 直樹  久留米大学, 医学部, 助手 (00299421)

キーワードラミンA / C / 心筋細胞 / 拡張型心筋症 / 遺伝子変異
研究概要

本検討は、拡張型心筋症の原因であることが判明したラミンA/C遺伝子変異が心筋障害を引き起こす機序を解明することを目的としている。本年度は主にラミンA/C遺伝子のクローニングと変異体作成に従事した。まず、ラミンA/C cDNAはラット心からRT-PCRによりクローニングした。PCR2.1ベクターに挿入し、シークエンスと制限酵素マップにより正しい塩基配列を確認した。この遺伝子に拡張型心筋症でみられる変異を挿入するためには、Site directed mutagenesisキット(Promega)を用いた。変異挿入用のプライマーを合成し、変異を挿入した。正しく変異が挿入されたことはシークエンスで確認した。この変異体を野生型ラミンA/CとともにpcDNA3.1ベクターにサブクローニングし、Lipofectamin 2000を用いてHEK293細胞やH9C2細胞にトランスフェクションし目的の蛋白が発現することを確認した。このコンストラクトを用いて野生型および変異ラミンA/Cの細胞内分布やアポトーシスに与える影響を検討中である。また現在、Adeno-X expression kit (Clontech)を用いて野生型および変異ラミンA/C cDNAを有す組換えアデノウイルスを作成中である。来年度は、完成したコンストラクトで心筋細胞のEC couplingに与える影響や、収縮能に与える影響を検討する予定である。さらに現在、トランスジェニックマウス用のコンストラクト作成にも着手している。臨床的検討としては、当科の拡張型心筋症患者からインフォームドコンセントを得た後血液を採取し、染色体DNAを抽出し、SSCP法でラミンA/C変異を検索している。本邦におけるラミンA/C変異DCMの頻度や臨床病態を解明する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Koga A, Oka N et al.: "Overexpression of Dominant Negative Caveolin-3 Alters Hypertrophic Responses to Endothelin-1 in Rat Cardiomyocytes"Circulation. 106,19. II-291 (2002)

  • [文献書誌] Miyazaki H, Oka N et al.: "Gene expression profiling in pressure or volume overload myocardial hypertrophy in rat: Study with DNA chip"Circ J. 67,Suppl. I. 571 (2003)

  • [文献書誌] Koga A, Oka N et al.: "Adenovirus-mediated overexpression of dominant negative caveolin-3 augments hypertrophic response to endothelin-1 in rat cardiomyocytes"Circ J. 66,Suppl I. 443 (2002)

  • [文献書誌] 岡 直樹, 相賀素, 今泉勉: "Annual Review 循環器2003"中外医学社. 6 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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