研究概要 |
1.平成14年度は2年計画である本計画の初年度に当たり、本年度はデータ収集と解析設備の準備を行なった。 (1)UNIXシステムで作成された定量解析プログラムを利用するためのSUNマイクロシステム社製コンピューター"SUN blade2000"を設置した。(2)本年度は熱性けいれん患者3人について定量解析可能な高解像度のMRI画像を撮影し、引き続き15年度も熱性けいれん患者のMRI画像撮影データを収集する予定である。(3)収集したデータの解析は15年度の予定である。 2.本研究に関連したものとして、けいれん・てんかん患者における脳のMRI定量解析について、以下の研究発表を行なった。 (1)学術論文 Takeoka M, Kim F, Kennedy DN, Makris M, Caviness VS, Holmes GL.MRI volumetric analysis in Rasmussen Encephalitis : A longitudinal study. Epilepsia 2003. 44(2). 247-251. 要旨:症候性てんかんの原因となるRasmussen脳炎患者について脳のMRI定量解析を行い、経時的な変化を検出した。 (2)学会発表:Annual Meeting of the American Epilepsy Society(全米てんかん学会): 米国シアトル、12月6日-11日 Takeoka M, Kim F, Makris N, Kennedy DN, Caviness VS, Holmes GL. "Volumetric analysis of the thalamus in pediatric patients with medically intractable epilepsy" 要旨:難治性小児てんかん患者11人について脳のMRI定量解析を行い、視床の容量を左右差等について比較した。
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