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2002 年度 実績報告書

表皮分化過程におけるNFκBシグナル活性化制御機構の検討〜表皮分化に伴うRAI(RelA associated inhibitor)の機能解明を中心として〜

研究課題

研究課題/領域番号 14770414
研究機関愛媛大学

研究代表者

藤山 幹子  愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (60263935)

キーワード表皮角化細胞 / RAI / NF-κB / 分化
研究概要

本年度は、表皮角化細胞の分化におけるNF-κB抑制蛋白の発現の変化の解析と、作成したRAIのアデノウイルスベクターによる培養表皮角化細胞におけるRAIの働きの解析を行った。
表皮角化細胞の分化とNF-κB抑制蛋白の発現を解析するため、まず正常ヒト表皮角化細胞を無血清培養し、高カルシウム刺激を与えて分化させた。そこで、NF-κB抑制蛋白の蛋白発現と細胞内局在をWestern blot法により確認した。具体的には、高カルシウム刺激後、経時的に細胞質内淡白と核内蛋白を分けて抽出し、NF-κBの抑制蛋白であるIκBα、IKKγの増加が、RAIの分化刺激による量的変化を検討したところ、細胞質内にIκBα、IKKγの増加が、核内にRAIの増加が確認された。また、プレパラート上で培養した表皮角化細胞を高カルシウム刺激前後で固定し、上記蛋白の細胞内局在を検討したところでも、IκBα、IKKγについては同様の所見を得た。用意していたRIA抗体が染色には適さないと判断したため、新たな抗RAI抗体を作成したが、現在のところ染色可能な抗体を得ることができていない。
次に、培養表皮角化細胞におけるRAIの働きを解析するため、RAIのアデノウイルスベクターを作製した。このベクターを用い、まず表皮角化細胞の分化にRAIが関与していないかを解析した。未分化な表皮角化細胞にRAIを強制発現させ、表皮角化細胞の分化のマーカーの増減を解析した。しかし、RAIの強発現による細胞の形態の変化は認められず、Western blot法によっても、分化マーカーおよび、上記の分化に伴い変化のあった蛋白群の発現には変動を認めなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tsuda T, Tohyama M, Yamasaki K, Shirakata Y, Yahata Y, Tokumaru S, Sayama K, Hashimoto K: "Lack of evidence for TARC/CCL17 production by normal human keratinocytes in vitro"Journal of Dermatological Science. 31・1. 37-42 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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