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2002 年度 実績報告書

ラット脳腫瘍モデルにおける腫瘍侵襲活動性評価と抗癌剤治療効果早期判定に関する研究-3T高磁場MR装置を用いた定量的^1H-MRSの試みと定量的FDG-PETとの比較検討-

研究課題

研究課題/領域番号 14770451
研究機関福井医科大学

研究代表者

角 弘諭  福井医科大学, 医学部附属病院, 助手 (10334830)

キーワードC6-glioma / ^1H-MRS / FDG-PET / ACNU / 脳腫瘍
研究概要

3T高磁場MR装置において、7週齢ラットの正常脳組織における定量的な^1H-MRSデータ収集を試み、再現性があることを確認した。脳^1H-MRS測定における局在化手法にはPRESS法を、水抑制手法にはCHESS法を採用し、VOIはラット脳全体を含むように7×7×7mmとした。脳^1H-MRS測定時に、ラット近傍に設置したファントム水(ファントム内純水の^1H濃度を55.6mol/L)を用いて、外部標準法にてNAA, Cr, Cho, Lacの定量化を試みた。
次にラットC6-glioma細胞を細胞培養系にて培養し、抗癌剤ACNU(ニドラン)の濃度を徐々に上げながら、抗癌剤耐性を有するC6-glioma細胞の育成を試みた。その結果ACNUに対して、.通常の非耐性細胞株に比べ、約6倍の耐性能力を有する耐性細胞株の育成に成功した。FDG-PETにおける、ACNUを用いた抗癌剤治療効果判定法を確立する為、非耐性細胞株と耐性細胞株において、ACNUを投与した時の、それぞれのFDG摂取率経時変化を計測した。非耐性細胞株は、ACNU投与後約6時間後から、FDG摂取率が低下することが分かった。一方耐性細胞株は、ACNU投与後約3時間後からFDG摂取率が上昇することが分かった。その結果FDG-PETを用いれば、抗癌剤の治療効果判定が、抗癌剤投与後約6時間後に確認できることが示唆された。
その後、ラットC6-glima細胞を用いたラット脳内移植法を樹立する為、7週齢ラットの脳組織に、C6-glioma細胞移植を幾度か試みた。ラットを生かしたまま、ラットに脳腫瘍を移植させ、成長させる技術を獲得することができた。
今後の検討課題としては、このラットの悪性脳腫瘍モデルでも、安定的に脳^1H-MRSデータが収集できるかどうかを確認することと、脳腫瘍代謝データ収集に一番適した時期を選定することである。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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