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2002 年度 実績報告書

血球貪食症候群の発症に関わるリンパ球増殖のクローン解析

研究課題

研究課題/領域番号 14770529
研究機関愛媛大学

研究代表者

小島 研介  愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (10332793)

キーワード血球貧食症候群 / 悪性リンパ腫 / 診断
研究概要

血球貧食症候群は、細菌、真菌、ウイルス等による感染症、全身性エリテマトーデス、成人スティル病などに代表される自己免疫疾患、代謝性疾患、あるいは悪性腫瘍など多種多様な疾患を背景に続発して、反応性に惹起されると考えられている。このうち悪性リンパ腫による血球貧食症候群については、診断が困難であるために適切な治療の選択ができず、しばしば剖検にて診断がなされるのが現状である。我々は、骨髄細胞を対象としたコンセンサス・プライマーを用いた免疫グロブリン遺伝子のPCR法による再構成解析により、B細胞性悪性リンパ腫が存在する症例を十分な感度・特異性をもって、かつ迅速に診断できることを証明した。さらに、腫瘍特異的プライマーを用いた解析により、B細胞性悪性リンパ腫細胞が必ずしも血球貧食をきたしている病変部に浸潤しているのではないことを証明し、例え悪性リンパ腫による血球貧食症候群であっても、血球貧食症候群の発症には腫瘍細胞そのものよりも反応性T細胞が重要な役割を果たすという、過去の仮説を支持する結果を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kojima K, Kaneda K, Yasukawa M, Tanaka K, Inoue T, Yamashita T, Dansako H, Sakugawa ST, Kozuka T, Hara M, Tanimoto M: "Specificity of polymerase chain reaction-based clonality analysis of immunoglobulin heavy chain gene rearrangement for the detection of bone marrow infiltrate in B-cell lymphoma-associated haemophagocytic syndrome"British Journal of Haematology. 119・3. 616-621 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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