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2003 年度 実績報告書

腎炎におけるMemory T細胞の役割

研究課題

研究課題/領域番号 14770562
研究機関昭和大学

研究代表者

井上 嘉彦  昭和大学, 医学部, 助手 (20343494)

キーワード腎炎 / Memory T細胞
研究概要

腎炎におけるEffector T細胞とMemory T細胞の役割、とその差異を検討した。
Step1としてC57BL/6マウスにNephrotoxic serum (Anti-mouse GBM抗体)を投与(i.v.)し、proteinuria (alubuminuria:alb)を認めないsubnephritogenic doseを決定した。
Step2として腎炎におけるEffector T細胞の役割を検討した。C57BL/6マウス、を用いてComplete Freund adjuvant (CFA)とヒツジIgG (2mg)を等量混合(1:1)し,マウスの腹部に皮下注射をし,immunizeさせる。7日後Step1で決めた量のNTSを静注し、Adoptive transfer of anti-GBM nephritisを作成した。腎炎の発生を見る上でproteinuria,尿中クレアチニンの比Ualb/Ucrで検討した。投与6日後にUalb/Ucrは10.2まで上昇し(ピーク)、その後Ualb/Ucrは徐々に低下傾向を示した。
Step3として腎炎におけるMemory T細胞の役割を検討した。Step2と同様な方法で、C57BL/6マウスをimmunizeさせた後、8週間待ち、Step1で決めた量のNTSを静注し、その後Step2マウスとの違いをみた。Ualb/Ucrは投与後2日目より5.07と上昇し、Step2と比較し早期より腎炎が発症することがわかった。
Step2,3で作成したマウスをNTS静注10日後腎組織および血液で比較検討を行ったが両者とも腎炎像はほぼ認められない状態であり、血液CD8陽性細胞でCD44,CD62L,CD25,1B11,CD45RBを測定を行ったが十分な差は得る事ができなかった。
今後の課題としてMemory T細胞を作成する際にStep3で、8週間待ったがもっと6週など早い時期の方が比較しやすいのではないか、NTS静注後10日後の腎組織、血液測定を行うよりももっと早期の方が良かったのではないかなど今後実験方法をさらに検討し、実験を進めていく予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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