研究概要 |
測定検体の収集 以下の検体収集を行った. a.未熟児:28週未満、28〜32週、32〜36週、各約10例 b.成熟児:経腟分娩20例、帝王切開50例c.正常乳幼児:20例 d.正常学童:20例.e..細菌感染症の新生児:6例 RIAによるP100の測定 正常成人血清におけるintra-assayは、平均値44.0fmol(SD=7.1,%C.V.=16.1,n=10)、inter-assaysは、46.5fmol(SD=3.4,%C.V.=7.3%,n=4)であった。P100は、4fmolまで検出可能であった。 ELISAによるP100の測定 当初、研究計画にはなかったが、ELISAによる測定系の検討も開始した.より精度を高めるために、モノクローナル抗体の作製を試みている.まず、P100蛋白をコードしているcDNAを発現ベクターに組み込み、大腸菌によりヒトP100蛋白を発現させることを目的とした.P100cDNAクローンより、目的の遺伝子(P100のcDNAの全コード領域、H鎖、L鎖)をそれぞれPCRで増幅した。 発現ベクターは、pGEX-4T-1とpGEX-5X-1(ファルマシア社製)を選択した。 いずれのベクターもiso-propyl-β-thiogalactopyranoside(IPTG)により発現誘導されるtacプロモーターを採用しており、目的の遺伝子産物と分子量26kDaのGSTドメインとの融合蛋白を発現する。現在、この融合蛋白を精製中である。
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