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2002 年度 実績報告書

多機能性受容体CLA-1の臨床的役割と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 14770601
研究機関香川医科大学

研究代表者

村尾 孝児  香川医科大学, 医学部, 助手 (20291982)

キーワードCLA-1 / 動脈硬化 / 血小板 / 乳癌 / 副腎 / HDL
研究概要

1、乳癌とCLA-1
乳癌組織においてはCLA-1の発現レベルが上昇していた。HDLとの結合能のみを有するDecoy CLA-1発現ベクターを蛍光ラベルHDLの取込みを指標にして作成した。作成されたDecoy CLA-1発現ベクターを遺伝子導入し、恒常的発現乳癌細胞を樹立した。Decoy CLA-1発現細胞における細胞増殖については、[^3H]thymidine uptake、MTT assayで検討したところ、著明に抑制されていた(submit中)。現在、Decoy CLA-1による細胞抑制機序の解明を行っている。
2、副腎とCLA-1
副腎組織、副腎皮質由来腺腫におけるCLA-1が発現されていた。CLA-1発現細胞株を樹立した。この細胞にHDLを添加することによりステロイドホルモン合成能が上昇した。現在ステロイドホルモン合成促進作用に関して、代謝酵素の影響について検討中である。
3、動脈硬化とCLA-1
血小板にCLA-1が発現していることをみいだし、血小板表面におけるCLA-1の発現が血中HDLと相関していることを報告した。(Arterioscler Thromb Vasc Biol. In press)またCLA-1の発現は血小板の凝集能およびコレステロール含量とは逆相関であった。さらには、動脈硬化性疾患患者においてはCLA-1の発現が低下しており、動脈硬化疾患との関係が示唆された。
4、神経変成性疾患とCLA-1
アルツハイマー病の脳においてCLA-1が発現誘導されることを発見した。またCLA-1の役割として、アルツハイマー病のアポトーシス細胞の認識処理が推定された。現在、アポトーシス細胞の認識機構に関して検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Namihira H, Sato M, Murao K. et al.: "The multiple endocrine neoplasia type 1 gene product, menin, inhibits the human prolactin promoter activity"J Mol Endocrinol. 29. 297-304 (2002)

  • [文献書誌] Sayo Y, Murao K. et al.: "The multiple endocrine neoplasia type 1 gene product, menin, inhibits insulin production in rat insulinoma cells"Endocrinology. 143. 2437-2440 (2002)

  • [文献書誌] Imachi H, Murao K. et al.: "Expression of human scavenger receptor B1 on and in human platelets"Arterioscler Thromb Vase Biol.. (in press).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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