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2002 年度 実績報告書

膵島移植における遺伝子導入による拒絶反応抵抗性移植膵島の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14770616
研究機関高知医科大学

研究代表者

前田 博教  高知医科大学, 医学部附属病院, 助手 (20335946)

キーワード膵島移植 / 拒絶反応 / 遺伝子治療 / インターフェロンγレセプター / 拒絶抗原
研究概要

膵島移植は重症糖尿病に対する治療法として近年注目されている細胞移植療法である.この膵島移植の成否を決定する上で大きな問題は移植後の拒絶反応による膵島のダメージをいかに抑制するかということである.本研究は膵島の拒絶反応に大きく関与しているインターフェロンγ(IFN-γ)に対する膵島細胞上のレセプター発現を遺伝子導入を用いて抑制することで拒絶反応を受けにくい移植膵島の開発をすすめるものである.
【方法】IFN-γRのヘテロ二量体のうちの一つであるIFN-γR1のプロモーター領域の転写因子の結合部位に相当するshort sequence DNAを複数個配列した遺伝子コンストラクトを作成し,膵ベータ細胞株であるBTCを用いて遺伝子導入を行い,トランスフェクタント細胞株を樹立した.
【結果】作成したトランスフェクタントは,wild typeと同様の増殖能を有していた.このことはこの遺伝子導入により他の遺伝子転写への影響が少ないことを示唆している.また,IFN-γR発現抑制をウェスタンブロティング法にて解析し,wild typeと比較してIFN-γRの発現が抑制されていることを確認した.現在,移植拒絶反応時のIFN-γR発現増強に関するサイトカインをin vitroにて添加し,MHCクラスIおよびクラスII抗原の発現抑制について検討しているところである.また,このBTC細胞ならびにトランスフェクタントをマウス腎被膜下へ移植するin vivo実験を現在すすめている.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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