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2003 年度 実績報告書

移植後拒絶反応時のレシピエント末梢血活性化T細胞内MAPK活性

研究課題

研究課題/領域番号 14770634
研究機関久留米大学

研究代表者

秋吉 建二郎  久留米大学, 医学部, 助手 (80268945)

キーワードT細胞内カルシウム濃度 / Fura-2 / MAPK経路
研究概要

1.移植モデルの確立と拒絶反応時期の決定について
実験手技の効率化のため移植モデルを肝臓から皮膚へと変更したため、DAラットをドナー、Lewisラットをレシピエントとする皮膚移植モデルの作成手技を確立し、さらに移植後4日目、5日目、6日目にそれぞれの移植片を採取したのちH.E染色し、拒絶反応が起こる時期を病理組織学的に検討した。移植後5日目には真皮が表皮より完全に分離していることより、この時期には病理組織学的に拒絶反応がを完成されていることがわかった。
2.カルシウム濃度測定の準備について
既知の濃度のカルシウム溶液にFura-2を添加し、ハロゲンランプを用いたニコン社製TE300蛍光顕微鏡、浜松ホートニクス社製顕微鏡用SITカメラC2400-08、画像解析装置Argus20を用いてカルシウム濃度の検量線を作成した。
3.T細胞内カルシウム濃度の上昇について
レシピエントの脾臓を摘出し、ナイロンウールカラム法などを用いてリンパ球を、さらにTリンパ球を分離した。抗原提示細胞としてマクロファージを用いることにしたため、DAラットの脾臓より得られたリンパ球をLewisラットの腹腔内に散布し、4日後に腹腔内より抗原認識済みマクロファージを採取した。Fura-2を添加したレシピエントTリンパ球に抗原認識済みマクロファージを重層することでTリンパ球を活性化させ、上記装置を用いてTリンパ球内カルシウム濃度が上昇することを解した。また活性化される総Tリンパ球数は、移植後4日目から6日目にかけて増加していく傾向にある、と考えられる結果が出ている。
4.今後の予定
検体数を増やし統計学的解析を行う。その後、移植後4日目から6日目にかけてMAPKの活性酵素がどのように変化していくか、を解析していく予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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