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2002 年度 実績報告書

活性化ミクログリアにおけるProtease発現と二次性脳損傷の検討

研究課題

研究課題/領域番号 14770727
研究機関近畿大学

研究代表者

中村 英剛  近畿大学, 医学部附属病院, 講師 (00268400)

キーワードmicroglia / MMP9 / MMP2 / tPA / uPA / uPAR / iNOS / COX-2
研究概要

in vitroにおいてcytokineやchemokineによって活性化されたミクログリアが発現するMMP9、MMP2、tPA、uPA、uPA receptor(uPAR)、PA inhibitor-1(PAI-1)、iNOS、およびCOX-2のmRNA量を定量的RT-RCR法を用いて測定した結果、LPS/IFN-γ刺激により活性化したミクログリアはMMP9 mRNA・uPARmRNA・iNOSmRNA・COX-2mRNAの発現の増加を認めた。
低温下(33℃および29℃)では常温下(37℃)と比べMMP9、MMP2、iNOS、COX-2mRNAの発現は抑制された。
TNFα、IL1-β、MCSF、TGF-β1の各刺激にて活性化されたミクログリアからはMMP9、MMP2mRNAの発現増加は認めなかった。astrogliaでは、LPS/IFN-γ刺激におりmicroglia同様のMMP9mRNAの発現増加は認めなかった。
血管基底膜を構成する細胞外マトリックスの1つであるcollagen type IVを破壊するproteinaseとしてはMMP-9が有力であり、活性化ミクログリアではMMP-9活性の増大、uPAR活性の増大することが判明したことにより、活性化ミクログリアは二次性脳浮腫に関与することが判明した。iNOS由来のNOは虚血性脳損傷,外傷性脳損傷をさらに拡大させうることが明らかになっており、COX-2は虚血性脳損傷や興奮性アミノ酸による神経細胞障害に関与していると考えられている。すなわち脳損傷時に出現する活性化ミクログリアもiNOS・COX-2を発現し、脳損傷病態の悪化に関与する可能性があると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中村英剛: "ミクログリア細胞における組織傷害因子発現の研究"近畿大学医学雑誌. 27巻3号(発行予定). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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