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2002 年度 実績報告書

同種骨移植分野における凍結乾燥骨の病理組織学的及び強度研究と生着能の改善

研究課題

研究課題/領域番号 14770737
研究機関大分医科大学

研究代表者

加来 信広  大分医科大学, 医学部, 助手 (10315335)

研究分担者 鳥巣 岳彦  大分医科大学, 医学部, 教授 (70145382)
片岡 晶志  大分医科大学, 医学部, 助教授 (40301379)
津村 弘  大分医科大学, 医学部, 助教授 (30188627)
キーワード同種骨移植 / 凍結乾燥骨 / 病理組織学 / 強度研究 / 生着能
研究概要

○EOG滅菌凍結乾燥骨の残留毒素濃度の測定:この実験は滅菌装置内のエアレーションの時間、保存期間及び生食での洗浄量に対して各条件下においての結果を出し、その傾向と有意差判定を行ない、論文として公表した。
○滅菌試験の方法:マウスから採取した骨(3〜5mm)の髄腔を除去してチューブ状に、皮質骨成分のみとしたものを各々15コづつ使用し、洗浄、脱脂、凍結乾燥骨処理を行い、乾燥に強くEOG滅菌の滅菌試験に使用される枯草菌胞子混濁液で汚染させた。その後再度凍結乾燥を行い、5標本はそのまま細菌培養を行い、5標本はEOG滅菌し,残りの5標本は低温プラズマ滅菌した後に培養を行った。EOG及び低温プラズマで滅菌効果は十分であったが、後者の滅菌深達能の定量についてはまだ明確ではない。この実験は追試であるが、滅菌実験の基本であるので、必要不可欠である。
○移植骨の生着(骨形成能)を病理組織学的に観察:日本白色兎を6ワ使用し、まず3ワから腸骨を採取し、半分を凍結乾燥骨処理後EOG滅菌を、残りの半分は低温プラズマ滅菌を行った。その他3ワの兎の左右の腸骨にそれぞれEOG滅菌したものと低温プラズマ滅菌したものを移植した。4週、8週、12週でそれぞれ1ワづつ腹大動脈からindia inkを注入後屠殺し、左右の移植部を母床骨と一塊に採取し、軟性撮影を行った。1つのブロックに対して2つの標本を作製し、脱灰後にそれぞれH.E.染色、グリセリン染色を施行した。血管再生、骨新生などの病理組織所見を観察した。この実験は試行錯誤、紆余曲折しながら行っている。染色までうまくいったものについては、骨形成について両者とも良好であるのは間違いないが、比較するまでには全体量が少なく及び技術的にまだ信頼性が乏しい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nobuhiro Kaku: "Influence of aeration, storage, and rinsing conditions on residual ethylene oxide in freeze-dried bone allograft"Journal of Orthopaedic Science. 7. 238-242 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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