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2003 年度 実績報告書

再生医療工学による人工神経を用いた末梢神経欠損部の修復に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14770743
研究機関大阪市立大学

研究代表者

高松 聖仁  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30295688)

キーワード末梢神経 / 再生医療 / 再生 / 生体吸収性材料 / 組織工学 / Drug Delivery System / 人工神経
研究概要

平成15年度
臨床上よく遭遇する欠損を伴う神経の修復に、この生体吸収性チューブを用いた欠損の補填ができるかどうか検討を加えた。
-実験(1)シュワン細胞培養生体吸収性チューブの作成-
<方法>新生児ラットの後根神経節より採取したシュワン細胞を2週間培養し、生体吸収性チューブ内に播種する。その後さらに2週間にわたって培養しシュワン細胞播種生体吸収性チューブを作成した。
-実験(2)シュワン細胞播種生体吸収性チューブによる10mmの神経欠損部の架橋実験-
実験モデルはwhister系ラットの坐骨神経を用いた。ラットの下肢の大腿後面中央で10mm切除した後に以下の3群を作製した。
(1)シリコンチューブ群;断端間隙を12mmにして、シリコンチューブで架橋し神経断端を9-0nylonにて3針縫合した。
(2)ポリマーチューブ群;断端間隙を12mmにして、生体吸収性チューブで架橋し神経断端を9-0nylonにて3針縫合した。
(3)シュワン細胞播種ポリマーチューブ群;断端間隙を12mmにして、シュワン細胞播種生体吸収性チューブで架橋し神経断端を9-0nylonにて3針縫合した。
各群とも術後12週(各群n=10)で坐骨神経を採取し、チューブの縫合部より2mm末梢の横断切片を作製し、神経軸索数、軸索面積について各群間で比較検討を加えた。
【結果】シリコンチューブ群ではシリコンチューブの末梢横断切片において再生軸索は認められなかった。
しかし、ポリマーチューブ群においては末梢断端において再生軸索を認めた。またシュワン細胞播種ポリマーチューブ群ではさらに旺盛な神経再生を認めた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 高松聖仁, 越宗勝, 中塚洋直: "末梢神経の再生 生体吸収性材料を用いた再生"関節外科. 22巻10号. 74-82 (2003)

  • [文献書誌] 高松聖仁, 越宗勝, 中塚洋直 他: "Creating bioabsorbable Schwann cell coated conduits through tissue engineering"Bio-Medical Materials and Engineering. Vol.13. 223-229 (2003)

  • [文献書誌] 高松 聖仁: "再生医療の実際"第5章 1.末梢神経の再生医療. 168-177 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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