胎生16日のラットから大脳皮質を取り出し、neuronの初代培養を行った。 培養1週間後に、ischemic preconditioning(IP)群はブドウ糖不含のEagle's balanced salt solutionでO_2 1%で60分間培養した(oxygen-glucose deprivation : OGD)。対照群は1%ブドウ糖含のEagle's balanced salt solutionでO_2 21%で60分間培養した。 IP24時間後のneuronの初代培養からmRNAを抽出し、RT-PCR法を用いてGAPDH、HSP70のmRNAの変化を対照群と比較することによって、IPが確立されていることを証明した。またLDH測定法により、IPによるneuron死が認められないことも確認した。さらに180分間のOGDを負荷し、細胞外デルタミン酸濃度測定とLDH測定法および細胞生存試験によるneuron死測定を行い、IPの効果を確認した。 IP1、3、5、7日後のneuronの初代培養からmRNAを抽出し、northern blot法を用いてGAPDH、Kir6.2、SUR1、EAAC1のmRNAを調べるために、non-RI法によるprobeを作成した。 今後northern blot、western blotを予定している。またdiazoxide(mitochondria KATP agonist)、5-HD(mitochondria KATP antagonist)、isofluraneによるIPも検討する。
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