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2002 年度 実績報告書

メラトニンの急性痛・慢性痛に対する鎮痛作用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 14770778
研究機関長崎大学

研究代表者

三好 宏  長崎大学, 医学部附属病院, 助手 (90332858)

キーワード吸入麻酔薬 / メラトニン / 鎮痛 / MAC
研究概要

メラトニンは、松果体で合成・分泌される神経ホルモンとして知られている。哺乳動物の日内周期などに中心的役割をもつと言われているが、鎮静・催眠・抗痙攣・抗侵害作用などの薬理学的作用も持つと言われる。メラトニンの抗侵害作用の機序は不明である。メラトニンの吸入麻酔薬との相互作用は報告されていない。この研究は、吸入麻酔薬(イソフルレン)投与中のラットにメラトニンを投与し、イソフルレンの最小肺胞内麻酔薬濃度(MAC)への影響を評価するために行った。方法:雄性ウィスターラットを用い、イソフルレンにて麻酔を行った。経口気管内挿管を行い陽圧換気による調節呼吸を行った。その後3群に分けた。コントロール群(C群)は、20%エタノールを1mlを腹腔内投与した。メラトニン群(M1群、M2群)は20%エタノールに溶解したメラトニンを20mg/kg、100mg/kg腹腔内投与した。20分後にイソフルレンのMACをテイルクランプ法にて測定した(ラットの尾近位側2cmを止血鉗子で60秒クランプし疼痛の有無を確認する)。測定中、体温は37-38度に保温し、血液炭酸ガス濃度は35〜45mmHgに維持した。結果:C群は、1.30±0.03%で従来いわれているラットにおけるイソフルレンのMACとほぼ一緒であり、エタノールの影響はあまりないと考えられた。M1群は、1.28±0.04%でC群と有意差を認めなかった。M2群は、0.99±0.06%で有意にMACの減少を認めた(P<0.01)。結語:メラトニンの100mg/kgの腹腔内投与は、吸入麻酔薬(イソフルレン)のMACを有意に減少させる。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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