<BTモデルの作製> 0.05%BBN含有水を9週齢ACI系ラットに投与し、投与8週後から不可逆的な組織変化(前がん病変)、10週以降から乳頭状の膀胱がんが観察された。本実験では5-10mmの腫瘍に対し遺伝子導入を行う予定であり、私的な週齢に関しては現在検討中である。 <エレクトロポレーションの最適刺激条件の検討> まず、正常なラット膀胱における最適刺激条件を決定した後、これを参考にしてラット膀胱がんモデルの膀胱に対する最適刺激条件を検討することにした。最適刺激条件を求めるためルシフェラーゼ遺伝子を膀胱に導入しルシフェラーゼアッセイを行った。正常膀胱での最適電気刺激条件は電圧;30-50V、パルス長;50msec/pulse、パルス頻度;1Hz、パルス数;8pulseとなり、この条件下での遺伝子発現強度はsham群と比較して数100倍となった。 <導入遺伝子の局在についての検討> 導入した遺伝子が遺伝子注入部位に発現しているかどうかを確認するためGFP遺伝子を導入した。導入したGFP遺伝子は遺伝子注入部位に一致して発現していた。
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