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2002 年度 実績報告書

産生効率が高く,物理的に安定で,生物学的半減期の短い黄体刺激ホルモン誘導体の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14770848
研究機関神戸大学

研究代表者

佐藤 朝臣  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (90314484)

キーワード黄体刺激ホルモン(LH) / 遺伝子組み換え / CHO
研究概要

1.LHは、生理的な排卵誘発剤であるが,広く臨床応用されているhCGと比較し,その産生効率は低く,高価であるため一般に使用される状況にない。recombinant LHの分泌効率が不良である原因として,LHβサブユニットのC末端における7個の疎水性のアミノ酸配列の存在が示唆されている。site-directed mutagenesisによりLHβ-C末端のアミノ酸残基を121から119,117,114位まて順次欠失させた変異体を作製し,CHO細胞において発現させた。各細胞を、^<35>S-システインにて標識し,免疫沈降反応にてLHβサブユニットの分泌動態を検討した。その結果,アミノ酸が2個欠失したLHβ119は,LHβと比較し,分泌効率が改善されることが示された。LHβ117,LHβ114についてもLHβと比較し,分泌効率が改善されることが示された。
2.LHβと高いhomologyを有するhCGβでは,アミノ酸残基26-110間のS-S結合形成過程がタイマー形成,分泌の律速段階であることが報告されている。LHβの26,110位のシステインをsite-directed mutagenesisによりアラニンに置換し,両者間のS-S結合を欠失させ,その分泌動態に及ぼす影響について検討した。その結果,LHβ26-110はLHβと比較し,分泌半減期が短縮し,単位時間当たりの分泌量が増加することが示された。
3.LHのα,β二つのサブユニットをコードする遺伝子をoverlap PCR法により結合させ,単一の遺伝子としたsingle chain LHをCHO細胞において発現させると,LHタイマーと比較しその分泌効率が向上する。LHβ26-110変異を、single chain LHにおいて導人すると,さらにsingle chain LHの分泌効率に改善することか示された。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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