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2002 年度 実績報告書

インフルエンザ菌P6蛋白抗原エピトープの解析

研究課題

研究課題/領域番号 14770879
研究機関旭川医科大学

研究代表者

安部 裕介  旭川医科大学, 医学部, 助手 (90333674)

キーワード中耳炎 / ペプチド / エピトープ / ワクチン
研究概要

小児反復性中耳炎、慢性閉塞性肺症患における反復性の急性増悪において、3大起炎菌の1つであるnontypeableインフルエンザ菌に対するペプチドワクチン療法開発を目標に、基礎的な解析を行う事が本研究のテーマであるが、平成14年度は、nontypeableインフルエンザ菌の共通外膜蛋白であるP6のアミノ酸配列を基に15残基長からなるオーバーラッピングペプチドを13本、及びネガティブコントロールペプチドを1本作製した。続いて上記ペプチド、P6蛋白を用いて、13名の健常人末梢血単核球よりリンパ球増殖反応を行った。末梢血単核球よりCD14陽性細胞を分離、GM-CSF、IL-4を用いて樹状細胞を誘導した後、照射、抗原提示細胞とし、同時に分離したCD4陽性細胞、オーバーラッピングペプチドとともに培養、リンパ球増殖反応を行ったところ、複数ヶ所に反応するペプチドがあり、そのうち幾つかは、複数の健常人で共通に使用されていた。さらに、上述の樹状細胞を抗原提示細胞とし、P6蛋白を用いてCO4陽性T細胞を刺激する事で、P6蛋白に特異的に反応するT細胞株を樹立した。HLAクラスI分子、クラスIIDR分子、クラスIIDQ分子に対する抗体を用いた検討、及び、EBウイルスでtransformした、異なるHLAクラスIIDR分子を持つB細胞株を用いた検討により、そのT細胞株は、8番目のペプチドをHLA-DR9分子を介して認識していることを確認した。以上の結果は、第12回日本耳科学会、第21回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会にて報告している。現在、同T細胞株のサイトカインプロファイル、同T細胞株が認識するcore sequenceの検討、及び、種々の置換ペプチドに対する免疫応答の変化を解析しているところである。同時にB細胞エピトープの同定に必要なペプチドを合成中であり、以上が平成15年度の課題となる。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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