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2002 年度 実績報告書

胚性幹細胞(ES細胞)から有毛細胞の作製

研究課題

研究課題/領域番号 14770916
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

王寺 幸輝  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (50343421)

キーワードES細胞 / 有毛細胞 / 内耳
研究概要

マウス感覚器有毛細胞は、成体および胎児の蝸牛より採取し、上皮細胞系培地や神経細胞系培地、または種々の添加剤(ホルモン・成長因子)を加えた培地にて初代培養を行うことができるか否かの検討を行った。また培養基材の観点から、表面に様々な細胞外マトリックスをコーティングすることで細胞の接着性、増殖性についての検討も行った。培養・増殖できた培養細胞系については、現在、形態観察やRT-PCR法により有毛細胞特異的遺伝子発現を調べることで、そのキャラクター解析を行っている。このようにして得られる初代培養有毛細胞とES細胞の細胞融合を行うことで、体細胞由来の高増殖能を有する有毛細胞が作製できるのではないかと考えている。
また、細胞融合を用いない手法での検討も行った。一つはこれまでに報告されている神経系細胞に分化誘導できるようなfeeder細胞を用いる方法で、ES細胞との共培養、またはfeeder細胞の培養上清を用いてES細胞を培養するなどの検討を行った。もう一方で、in vivoで有毛細胞が存在するような擬似的環境下、ES細胞を培養することで、分化誘導が可能か否かの検討も行った。この結果、ES細胞を数週間にわたって培養した際、RT-PCR法により、有毛細胞特異的遺伝子発現が通常のES細胞培養系に比べて高いことが明らかとなった。
今後の検討としては、有毛細胞の分化マーカーとされる遺伝子の発現解析をさらに進めると共に、特異的タンパクの発現を免疫染色にて確認すること、さらには電気化学的測定により細胞のキャラクタリゼーションを行う予定である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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