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2002 年度 実績報告書

糖白内障水晶体における抗ストレス及びアポプトーシス遺伝子の発現とシグナリング経路

研究課題

研究課題/領域番号 14770946
研究機関福井医科大学

研究代表者

久保 江理  福井医科大学, 医学部附属病院, 講師 (10262619)

キーワード糖白内障 / 酸化的ストレス / アポプトーシス / マイクロアレイ
研究概要

非インスリン依存型糖尿病モデルラットをストレプトゾトシン(STZ)腹腔内注射により作成した。作成後の軽度皮質白内障を呈する約投与後4週目のラット水晶体よりtotal-RNAを抽出し、Atras Glass Rat Array(Clontech)使用によるDNAマイクロアレイ法を施行した。また同時にガラクトース食投与による糖白内障モデルラットを作成し、軽度白内障を呈する投与後4日目の水晶体にて検討した。コントロールは同年齢の無処置ラットを使用した。結果としてSTZモデルラットとガラクトース食餌負荷ラット水晶体両方にて、抗アポプトーシス因子であるBcl-2の発現上昇、ストレス蛋白であるHsp-27の発現低下やPKC-delta.STAT3,NFkBなどのシグナリング経路にかかわる遺伝子の発現上昇がみられた。Bcl-2の発現上昇に関してはSTZ投与後4週目と白内障が進行した8週目の糖尿病モデルラットの水晶体より抽出したtotal-RNAを用い、Reverse-transcribed PCRにより確認したが、4週目ではBcl-2は一度発現が上昇し、8週目になると低下するというパターンを示した。つまり糖白内障では初期には抗アポプトーシス因子の発現は上がり、防御機構が働くが、後期には進行とともにそのアポプトーシスも誘導されるとわかった。実際アポプトーシスを誘導するBaxの発現は後期に上昇していることが確認された。他の因子についてもその関連を現在確認・検討中である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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