実験群として自然発症糖尿病モデル動物であるOtsuka Long-Evans Tokushima Faty (OLETF)ラットと対照群としてLong-Evans Tokushima Otsuka (LETO)ラット各々20匹を飼育し、定期的に体重計測と血糖測定を行った。LETOラットの体重は、経時的に増加し、8か月で約600gに達しその後も緩やかに増加傾向を示した。一方、OLETFラットは初期において、LETOラットよりも早い体重増加を示したものの、7か月の約630gをピークに減少に転じ、LETOラットより軽い体重で推移している。血糖は、6か月までは各群に差を認めなかったが、6か月以降、OLETラットは顕著な血糖増加を示している。糖尿病発症約6か月後の12か月齢で、眼球を摘出、パラフォルムアルデハイドにて弱固定し、免疫組織化学、in istu hybridization用の試料としてOCTに包埋した。Heme Oxygenase 1 (HO-1) cDNAの入ったプラスミドを大腸菌にてクローニングし、制限酵素にて切断後、直線化したcDNAを作成。これを元にdigoxigenin (DIG) labeled RNA transcriptionにて、in situ hybridization用のanti sense及びsense RNA probeを作成している最中である。今後、クリオスタットにて薄切した組織片に対して、DIG labeled RNA probeを用いた非放射線性in situ hybridizationと、購入したラット抗HO-1抗体を用いたABC法による免疫組織化学を行う。
|