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2002 年度 実績報告書

Er:YAGレーザーを用いたう蝕除去の指標に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14771064
研究機関日本歯科大学

研究代表者

江黒 徹  日本歯科大学, 歯学部, 助手 (20339443)

キーワードう蝕治療 / レーザー / う蝕検知液 / 診断
研究概要

Er:YAGレーザーは、効率的にう蝕部分を除去できる有効な装置である。しかしながら、う蝕を除去するにあたり、指標となるものが確立されていない。本研究は、その除去のガイドとなるものを確立することを目的としている。以下に14年度の研究から得られた結果について報告する。
1.Er:YAGレーザー照射健全歯質に対するう蝕検知液の染色性
健全なヒト抜去歯に対してEr:YAGレーザーを照射し、照射面に対する染色性を検討した。本来、健全であれば染色されないはずであるが、レーザー照射面は象牙細管が開口した層版状構造を呈するためか、赤染された。これにより、う蝕検知液がガイドとならないことを再確認した。
2.Er:YAGレーザー照射歯質のDIAGNOdent値
DIAGNOdentは、う蝕の有無・進行度を診査するための器材であるが、このDIAGNOdentがう蝕歯質除去の指標と成るか否かについての検討を行った。まず、レーザーを照射した健全歯のDIAGNOdent値を測定した。その結果、エナメル質は照射前に比べ格段に高い数値を示し応用不可能なことが明らかとなった。一方、象牙質では照射前後の数値に有意差を認めず、応用可能であることが示唆された。
3.DIAGNOdent値10を指標としたう蝕除去後の歯質分析
う蝕を有するヒト抜去大臼歯に対して、Er:YAGレーザーを用いたう蝕除去を行った。齲窩のDIAGNOdent値が10以下を示したところで除去終了とし、樹脂包埋の後に薄切切片を作製した。薄切切片を偏光顕微鏡、マイクロラジオグラムならびにEPMAを用いて分析した結果、コントロールであるう蝕検知液をガイドとした回転切削による切片と同等であることが明らかとなった。
現在、DIAGNOdent値の設定値について、適切な値を検討するための実験を進行中である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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