• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の耐性獲得と難治性を助長する生物学的因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14771137
研究機関広島大学

研究代表者

太田 耕司  広島大学, 病院, 助手 (20335681)

キーワード黄色ブトウ球菌 / chemokine / 不死化口腔粘膜上皮細胞 / 不死化線維芽細胞
研究概要

黄色ブドウ球菌(S.a)は鼻腔や、口腔内にも常在し、歯科治療時にも感染する可能性がきわめて高い。平成15年度は、広島大学附属病院口腔外科で、外来初診患者の口腔と鼻腔からS.aを分離し、薬剤耐性の有無を測定し、その概要を第48回ブドウ球菌研究会(広島市、2003年9月)、第14回広島感染症研究会(広島市、2003年12月)において発表した。本年度は、宿主側である口腔粘膜の感染、炎症における免疫反応を検討するため、不死化口腔粘膜上皮細胞、不死化線維芽細胞を用いて、免疫細胞遊走を主要とするchemokineの炎症時、菌体接触時における発現を検討した。
材料および方法
不死化口腔粘膜上皮細胞、不死化線維芽細胞を用いて、INF-γ(10ng/ml)、TNF-α(10ng/ml)、グラム陰性菌体成分であるLPS(1ug/ml)、黄色ブドウ球菌加熱死菌(1ug/ml)で刺激後、経時的に全RNAを抽出、cDNAを作製し、各種chemokineの定量的RT-PCRを施行した。
結果
CC chemokineのCCL5 mRNAはロ腔粘膜上皮細胞ではINF-γ刺激によって12時間後に増大したが、線維芽細胞では、INF-γで著変なく、TNF-α刺激12時間後に増大した。CXC chemokineのCXCL10 mRNA、CXCL11 mRNAは口腔粘膜上皮細胞ではINF-γ刺激のみ増大したが、線維芽細胞では、INF-γ、TNF-α刺激で同様に増大を示した。CXCL8 mRNAは口腔粘膜上皮細胞ではLPS刺激によって増大したが、線維芽細胞では、LPSで著変なく、TNF-α刺激で著明に増大した。その他の各種chemokine mRNAに関しても細胞間での発現の違いが認められた。

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi