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2002 年度 実績報告書

蛋白分解阻害剤(セルピン)を標的とする口腔癌新規制御法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14771143
研究機関愛媛大学

研究代表者

寺門 永顕  愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (20335912)

キーワード口腔癌 / 扁平上皮癌 / SCCA
研究概要

本研究では,まず9種類の口腔扁平上皮癌培養細胞株でのSCCAならびにそのisozymeであるSCCA1のmRNAの発現量を定量化PCR法により測定した。SCCA mRNAならびにSCCA1 mRNAの発現量は各細胞間で大きな差が認められた。このうち4種類の細胞についてin vitroでの細胞増殖能とSCCA mRNAならびにSCCA1 mRNA発現量との関係を検討した。SCCA1との関係においてmRNA発現量と細胞増殖率とが関係する傾向を示したが,統計学的な有意差は認められなかった。このことはSCCA1が細胞増殖能に関与している可能性を示唆しているが,統計学的な有意差は得られていないことから,さらに多数の細胞での関係を検討する必要があると考えられた。また,臨床検体におけるSCCA1 mRNAの発現量についても定量化PCR法により検討したが,5例中2例に発現量の上昇を認めた。この点についても今後症例数の増加と各腫瘍における細胞増殖能との関係について検討する必要があると考えられた。
一方,口腔扁平上皮癌細胞のSCCA蛋白分泌能について9種類の口腔扁平上皮癌培養細胞株を対象に,培養上清中のSCCA蛋白量をリアビーズ法により測定したが,一つの細胞株で上昇を認めたのみで,細胞中のSCCA発現量とは相関しなかった。このことは組織中ないしは血清中のSCCA蛋白量の上昇は癌細胞からの分泌以外のメカニズムが関与している可能性を示唆していると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 寺門永顕, 新谷 悟, 他: "正中部に発生した口腔扁平上皮癌の頸部リンパ節転移部位に関する検討"癌の臨床. 48・12. 783-787 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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