ナビゲーション手術に用いるための歯顎顔面データ統合システムの開発が進行中である。考案した顎顔面3次元データの統合システムの開発について執筆し、日本顎変形症学会雑誌12巻2号(2002年8月)に掲載された。まだ国際学会(COAST : Conference on Orthodontic Advances in Science and Technology、2002年9月、米国カリフォルニア州モントレー)において発表した。現在は開発中のソフトウェアを使って、これまで集めてきた顎矯正手術患者の顔面、歯列の3次元形態データのデジタル化とその分析を行っている。 同時に行っている顎顔面用のオプティカルトラッキングシステムの開発は、まだ臨床に用いる段階には達しないが、模型を使って現在精度の検証を行っている。このシステムは口腔外科の手術に対応して頭部や下顎が手術中に動いても追尾できる仕組みになっている。追尾に用いるLEDマーカーを手術用ハンドピースに取り付けるため、専用のアダプターを作製した。最終的にはLEDからIRED(赤外線ダイオード)を変更予定であるが、現在は視覚的に確認できる可視光LEDのまま用いている。 クインテッセンスイヤーブック2002(クイテッセンス出版)、口腔外科ハンドマニュアル'03(クインテッセンス出版)の2誌において、ナビゲーション手術とロボット手術に関する開発の現状について執筆し掲載された。
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