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2004 年度 実績報告書

治療抵抗性口腔癌に対する分子標的治療についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14771145
研究機関長崎大学

研究代表者

柳本 惣市  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10315260)

キーワードp53R2 / 口腔癌 / RNA interference / 5FU
研究概要

p53新規ターゲット遺伝子p53R2が,ヒト癌治療における化学療法感受性に関与していることを明らかにしてきた。本年度は,口腔癌細胞株SAS,HSC-4,Ca9-22,および乳癌細胞株MCF7そして正常皮膚線維芽細胞NHDFを用いてp53R2の発現と5FU感受性との関連を検討し,p53R2が高発現している細胞株は5FUに抵抗性を示すことを明らかにした。そして,各癌細胞に5FUを作用させると,正常型p53を持ったものではp53依存的にp53R2発現が誘導されるのに対して,変異型p53を持ったものではp53非依存的にp53R2発現が誘導されていた。
また,具体的な口腔癌治療の分子標的として,このp53R2が有用であるかどうかを検討するために,RNA interference法による特異的タンパク発現阻害作用を利用して,p53R2発現阻害を行った。するとRNA interference法によりp53R2蛋白は癌細胞特異的に発現が阻害され,さらに,5FU感受性を増強させることが明らかとなった。
これらの結果から,p53R2は口腔癌の分子標的治療において重要な役割を果たす可能性が示唆され,抗癌薬との併用により治療効果の増強につながることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Silencing of the p53R2 gene by RNA interference inhibits growth and enhances 5-fluorouracil sensitivity of oral cancer cells2005

    • 著者名/発表者名
      柳本惣市
    • 雑誌名

      Cancer Letters (印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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