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2003 年度 実績報告書

口腔外科手術後の神経麻痺治療における直線偏光近赤外線星状神経節照射の有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 14771165
研究機関東京歯科大学

研究代表者

笠原 正貴  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (30328265)

キーワード電流知覚閾値測定 / 三叉神経知覚障害 / 星状神経節ブロック
研究概要

本研究で用いた末梢神経検査装置ニューロメーターは、知覚神経におけるAβ線維、Aδ線維、C線維の各々について電流知覚閾値を測定、数値化でき、客観的に評価できる装置である。本研究の課題は、口腔外科手術後の神経麻痺治療における直線偏光近赤外線星状神経節照射の有用性の検討、ということであるが、それに先立ち、比較の対象である星状神経節ブロックにおける回復過程を、ニューロメーターを用いて測定、検討した。対象は、口腔顎顔面領域における口腔外科手術後の知覚神経障害患者である(下歯槽神経)。
今回、星状神経節ブロックにおける回復過程をニューロメーターを用いて測定を行った。ところが、測定日によって電流知覚閾値測定の絶対値が大きく変化することがわかった。口腔領域で生じる知覚障害は、下歯槽神経が圧倒的に多く、その治療は1年前後の期間を要することが多い。したがって、三叉神経知覚障害のように長期にわたって電流知覚閾値を観察するのには、末梢神経障害程度の把握、予後の予測や経時的変化を観察する場合、問題があると考えられた。つまりオトガイ皮膚上では再現性に問題があると考えられた。
そこで半球状白金双極電極を試作し、皮膚ではなく安定した口腔粘膜で測定・検討を開始した。この半球状白金双極電極は直径1mmの半球状の電極を間隔8mmでアクリル板に固定したものである。
本研究は、最低1年の長期にわたりその回復過程を追跡するもので、研究成果を発表するのにはまだ時間を要する。尚、今回の研究結果は本年の日本歯科麻酔学会もしくは日本ペインクリニック学会にて発表する予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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